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教育の行方 - 6

<昨日のブログに続きます>
留学生が第一時期の異文化での適応サイクルを終えて、
現地と日本をある程度、客観的に見ることができるようになる時、
留学生たちのこころに少しずつ感謝の気持ちが芽生えてくるようになります。
いままでの日本式の勉強方法から、コペルニクス的転回ともいえる
英語圏での学習に適応している最中は、無我夢中ですから、
その良さや長期的見通しなどと余裕を持てるわけがありません。
しかし、3年もすれば、十分に日本式教育の画一性、個性のなさ、
本音と建前の違いなどが、見えてくることでしょう。
また、英語学習に関しては、現地では使われていない言い回し、
かしこまったような言葉、現地の人が首をかしげるような表現、
知識だけが先行した現実的に役に立たない文法問題など、
留学生にしてみれば、じれったいこともかなりあるでしょう。
また、日本と比較して、英語圏の教育が個性尊重、個人の意見重視、
自己主張などの機会は十分に与えられる反面、知識については、
自助努力に依存していて、基礎学力、基礎知識の習得機会や技術については、
日本のほうが充実しているということにも気づくかもしれません。
留学生たちは、二つの文化を経験し、比較して、それぞれのいいところ、
悪いところを自分なりに検証し、中等教育課程を修了します。
そして、最後の教育課程、高等教育はその選択を世界で考えるようになります。
アメリカのリベラルアーツ系の教育がいいのか、総合大学に入学するのか、
日本の大学を選択するか、あるいはイギリス、オーストラリア、
そして、ヨーロッパにある大学や専門研修機関など、
選択の幅はグローバルに拡大します。
留学当初、こころのエネルギーを最大限に上げて渡航し、
そこから、さまざまな困難を経て、自分を鍛え、
その過程で、一人の小ささ、人のありがたさを知り、
基本に返り、家族のありがたさを実感し、
気づいた時には、一回りも二回りも大きくなった自分を
次の教育課程にもっていく。
そこまで辿りついた時に、留学生たちの教育の行方はおのずと示されると
私は考えています。

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