留学コンシェルジュ

教育の行方 - 5

<31日のブログに続きます>
日本式教育が知識偏重型であることは、しばしば専門家の指摘するところです。
特に、中等教育までは、徹底した「覚え込み」が大学入試の明暗を分けます。
大学入試だけではありません。司法試験、公務員になるための試験、
その他、英検にしても、覚えることが中心になっていることは、
間違えないと思います。
私が言いたいことは、考えることの価値です。
留学生が異文化のなかで学習する本質は、
実は考えるという作業ではないかと思います。
覚えることが多すぎる、いくらやっても追いつかない、
さらには、クラスで意見を求められても、何も言えない、悔しい、
情けない、どうしよう・・・、それが留学環境です。
そこで、留学生は考えざるを得なくなります。
日本のように、与えられた学習をこなすという作業は、
留学環境ではありえないことです。
留学生にしてみれば、「話が違う」と言いたいところかもしれませんが、
そんなことよりも、目の前の現実をどうするか、彼らは必死で考えます。
「自分一人ではどうにもならない、日本とは違う、誰も助けてくれない」
といった否定的な思考から、「助けを求めるにはどうしたらいいか、
自分ひとりの世界をどうしたら打ち破れるか」など彼らは考えます。
この「考える」という作業のつぎに「実行」が待っているわけですが、
考えさえまとまれば、すなわち、積極的な決意ができれば、
行動はついてくるといういわば人生訓を留学生たちは留学環境のなかで、
実践します。そして、彼らは気づきます。
人生には「勇気」がとても大切だということを。
さて、このようにして3-4年間も英語圏で過ごしていると、
日本の学習方式が留学生にとってとても窮屈に感じられるでしょう。
中学、高校時代に留学した生徒が、日本の普通の学校に戻ることは、
あり得ないので、実例をもとには語れませんが、
クラスの人数、授業中の発言、授業の進行の仕方など、留学生たちには、
到底、なじめるものではありません。
つづく

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