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◆ IB(インターナショナルバカロレア)プログラムについて

<先週金曜日のブログに続きます>
スイスのほとんどのボーディングスクールで採用されているIBプログラムですが、今週はその内容について考えてみたいと思います。IBはPYP(Primary Years Program:初等教育課程)、MYP(Middle Years Program:前期中等教育課程)、そしてDP(Diploma Program:後期中等教育課程)の3つに分かれています。
今回は日本からの留学生が取得することになるDP(高校最後の2年間)について考えます。まず、科目の組み立ての前に、IBが目指す全人教育の人間像とはどんなものなのでしょうか。
Leysin American SchoolのIBプログラム解説からその人間像を引用したいと思います。
Inquirers:好奇心が旺盛で探究心のある人
Thinkers:思考する人
Communicators:人とコミュニケーションのできる人
Principled:信念と責任感のある人
Creators: 創造力のある人
Altruistic:人のために尽くす人
Knowledgeable:知識のある人
Reflective:人の気持ちのわかる人
Balanced:偏りのない人
Culturally Aware:異文化理解
Environmentally Conscious:環境に対する理解
Listeners:話を聞く人
かなりいいことのてんこ盛り状況ですが、これらのことを実践するためにIBでは、6つのグループが構成されています。
グループ1 第一言語(英語、スペイン語、フランス語より選択)
グループ2 第2言語(外国語)
グループ3 個人と社会(社会科)
グループ4 実験科学(理科)
グループ5 数学とコンピュータ科学
グループ6 芸術または選択科目
・Extended Essay(EE:課題論文)
・Theory of Knowledge(TOK:知識のための理論)
・Creativity/Action/Service(CAS:創造性/行動力/奉仕活動)
上記で注目したいのは、コンピュータ科学と課目外にあるTOK、知識のための理論です。まず、コンピュータの扱いを大学でなく、高校で必須としている点、そして、知識=知ること=暗記と考えずに、理性的な考え方と客観的精神を養うとしています。
これは、グローバル社会になればなるほど、相手の文化や習慣を理解しないとコミュニケーションが成り立たず、また受け入れるだけでなくこちらからの発信も加えて必要なわけですから、日本でいえば、大学的な学習であると思います。
つづく

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