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◆ スイスとUSボーディングスクールの違い2

IBプログラムとアメリカンディプロマプログラムとの違いがそのまま、スイスとアメリカのボーディングスクールの違いであると私は先日のブログで述べました。しかし、圧倒的に数が多いアメリカと日本の九州くらいしか面積のないスイスのボーディングスクールを対等に比較することは無理があります。
その無理を承知しながらも、日本にいてわが子の将来における教育の選択肢を世界で選びたい親としては、客観性よりも主観性で学校選択をするのは当然です。
それ故に、その教育の内容こそが吟味されるべき優先順位第一の要素と思うのですが、IBというプログラムの実態をしっかり把握している人は思いのほか少ないように思います。
TASIS(The American School in Switzerland)とLeysin American Schoolはその名からもわかるように、アメリカ式の教育をスイスで実現するために創られた学校です。本来であれば、アメリカディプロマによる高校となりそうですが、両校ともに他のスイスのボーディングスクールと同様に率先してIBプログラムを導入しました。
先に私は、スイスとアメリカのボーディングスクールの違いの一つとして、入試考査のプロセスも取り上げました。アメリカのボーディングスクールでは入学難易度が上がれば上がるほどSSATの得点数が上がり、留学生においてはTOEFLの点数が上がります。それに対して、スイスのボーディングスクールの場合、いずれの学校も現在のところ、SSAT、TOEFL、IELTSなどの学外試験による結果提出を必須としている学校はありません。
IBプログラムで運営する高校カリキュラムの場合、英語力に関しては、彼らが定めた筆記式の試験によって、ほぼ正確に志願者の英語力を彼らは判断できると考えています。
本題とかなり離れた余談ですが、
今までに私は、TASIS、Zuoz、Beau Soleilの3校の英語試験の問題を見ています。個人的にはBeau Soleilの試験が一番難しく、Zuozが簡単、TASISは書かせるだけのテストなので、知識偏重、文法においては、こまかなルールにこだわる日本の生徒においては、不利なテストではないかと思います。しかし、文章を書かせれば、その生徒の英語力は明確にわかります。また、文法ルールを知っているかどうかを問題にする日本式の英語読解方式は英語を使う、運用するということにはあまり効力を発揮しません。
IBはそれぞれの科目で目的と目標がはっきりと定められて、それに対してのアプローチの方法も細かく規定され、それぞれのチェックポイント審査も本部機能がコントロールするので、スタンダードが明確なところが、とても大きな利点であり、スイスのインターナショナルスクールが積極的に採用している大きな根拠になっていると言えます。
つづく

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