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☆○ 留学と子育て1 Choateの日本人留学生

10代で留学をした生徒のアイデンティティについて先日までブログで
述べてきました。それと同様のテーマなのですが、
ボーディングスクールでいろいろな日本人留学生と会ってきた私の経験を
もとにして、留学と子育てについて考えてみたいと思います。
一昨年の冬、アメリカボーディングスクールの超名門で、
私のボーディングスクールランキング最高のランク5、
テンスクールズの一つで、ジョン・F・ケネディー元アメリカ大統領の出身校、
Choate Rosemary Hallを訪問したときに5人の日本人留学生と
会うことができました。
5人ともChoateに入学する前にすでに英語圏での教育を受けており、
いわゆる純ジャパと俗にいわれている日本でのみ教育を
受けた生徒はこの5人のなかで、ひとりもいませんでした。
彼らは完璧なバイリンガルでした。もちろん、そうでなければ
難関校Choateには入れません。学習能力と学術習得技術も相当に高いはずです。私が驚いたのは、彼らの完璧な和英の語学力やアカデミック能力よりも、
その立ち居振る舞いでした。私のストレートな質問に対する受け答えは、
完璧に謙虚な日本の若者でした。
コミュニケーションが英語に切り替わると、完全にChoateの生徒になるのです。
私が言いたいのは、彼らの親が子どもに対して施した教育です。
親の教育に対する姿勢が彼らの人格形成、そこまで言い切れなとしても、
ベストな教育環境の提供、彼らを見守る親の愛情、学習習慣の形成、
異文化のなかにありながら、日本の良さを決して忘れないその意識など、
子どもたちが育っていく過程で必須となる要素がしっかりと
彼らには備わっているように思えたのです。
どうしたら、このような子どもたちが作られるのだろうかと、
私は想像をたけくしてみました。
そして、環境因子だけではなく、親の子どもに対する教育のグランドデザインに
注目するようになったのです。
彼らの親は決して一つの文化のみを礼賛することはなかったはずです。
そして、彼らは小さな時からほめられて、良いところに自信とプライドを
持つように育てられたと思います。
そして、その考えは、自分だけでなく人にも適応されて、
人の批判や中傷といったネガティブな発想を生み出させないように
されたと思います。
そして、なにより体を動かすことや、芸術、音楽などへの興味も
親によって尊重されてきたに違いありません。
日本から一万キロ以上離れたアメリカの片田舎で、
頼もしい日本の若者と話すことができて、私は感動します。
そして、そのような日本人を増やすため、すこしでも、
教育の分野で私の知識や経験が役に立てばと強く思います。
つづく

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