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★アメリカボーディングスクール ユニークなクラス1

<前日のブログに続きます>
ボーディングスクールの立地条件として都市ではないことが挙げられると思います。アメリカの主要都市部には、通学生を中心とした私立学校には著名なものもあるようですが、それらの学校が世界から生徒を集められるほどに有名であることはないようです。
ボーディングスクールはそこで学ぶ生徒が、学習、スポーツ、芸術、そのほかの活動に専念できる環境にあるべきですし、それを安全に実践できるだけの自然環境が必須となります。この自然の環境というのがとても徹底しています。ゴルフ場が学校の敷地にあるというのが1校や2校ではないのです。また、敷地内にはないにしても、車で5分も行けばあるのです。また、中にはスキー場のある学校もあります。
この自然の環境に目をつけたクラスの一つにフィールドバイオロジーというクラスがあります。ボーディングスクールの近隣にある森、川、湖沼などに生息する生物を研究しようというものです。ただ、生き物を捕まえて、飼育したり、解剖したりするだけではありません。食物連鎖や、どのような条件でどのような生物が生きていけるのか、植生条件、自然の人の共存や、人工のものが自然に与える脅威なども彼らのこのクラスの守備範囲となるようです。
感謝祭の休暇を利用して、帰国しない留学生のためのアメリカ歴史探訪ツアーを行うボーディングスクールもあります。その発展形として、南米やアフリカなどの途上国に行き、学校建設へのボランティア、井戸掘りのボランティアなどもあります。これらの活動はクラスとして単位までは認められていませんが、クラス単位の人数(10人~15人)で実行できる素早さはボーディングスクールのとても大きな特徴でしょう。
なぜボーディングスクールでは修学旅行がなく、このような個別ともいえる活動が盛んなのでしょうか。その鍵を握っているのは、個々の先生の活動範囲が広いことと、学校組織の柔軟性にあると思います。
進学校イコールがり勉という既成概念はボーディングスクールに到底ありえません。アイビーリーグをはじめとする世界の難関大学に行こうという生徒たちが、みな泥んこの長靴を履いて、マイクロバスから網やバケツを抱えてどたどたと降りてきます。
放課後になると、スポーツチームを乗せた遠征バスが何台かキャンパスに到着しアウェイでの対戦準備を始めます。そのほか、楽器、カンバスなどを抱えた生徒、タイツ姿の生徒など、いろいろな種類の生徒がキャンバスに展開するところは、小規模ではありますが大学のようでもあります。

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