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◆ スイスのボーディングスクール1

スイスのボーディングスクールを他の英語圏と比較した場合の特徴をあげます。
① 在学生の国籍が40か国を上回る
② 授業内容はIB(インターナショナルバカロレア)に基づいて行われる
③ 英語が学内公用語であるが、学外は仏語、独語、伊語が話されている
④ 教える先生の国籍が多彩
⑤ 授業料(寮費、食事を含む)が高い(年間8万フランほど)
⑥ ウィンタースポーツ(スキー、スノーボードは必須)が盛ん
⑦ 球技などのスポーツはあまり盛んでない
英語圏の国々のボーディングスクールは生徒の多様性を重んじます。いろいろな文化背景を持つ生徒を彼らは喜んで受け入れますし、そのためのインフラも整備しています。教育の世界においても、グローバル化は着実に進行していて、授業料が高額にならざるを得ないボーディングスクールにおいては、自国だけのマーケットでは、少子化や不況による所得減により従来のようには、生徒募集が成り立たないという現実があると思います。
しかし、それぞれのボーディングスクールには自国の文化がしっかりと根付いています。教える側も教わる側もマジョリティーは留学生ではありません。
ところが、スイスのボーディングスクールでは、学校を構成する生徒の国籍がとても多様です。生徒の国籍が40か国以上、なおかつスイス人が生徒の過半数を占めるということがありません。教える人々も世界のいろいろな地域から来ているというのが実際です。
スイスのボーディングスクールでの公用語は英語です。そこでは、全世界から集まった生徒と先生がどのような言語背景を持っていても、英語を話します。しかし、そこでは英語しか話せない人は、生徒にも先生にもいません。言葉と文化、そしてヨーロッパの歴史を学ぶには絶好の環境と言えます。
80年代から90年代にかけて、ヨーロッパ世界が激変しました。ソビエトが崩壊し、東ヨーロッパの共産圏の国々が独立を果たしました。それに伴いアメリカ資本の会社が市場をもとめて大挙してヨーロッパに支社や出張所を作りました。家族でヨーロッパに移り住むアメリカ人の子どもたちの教育ニーズを満たすためにスイスの多くのインターナショナルスクールにアメリカ人生徒が入学しました。
アメリカ、イギリスではボーディングスクールという中等教育のシステムがすでに社会に根付いていたために、ヨーロッパにおいても社会的安全性、教育の質が確保されているスイスのインターナショナルスクールがアメリカからやってきた家族の子どもたちの教育ニーズを満たしていきました。
つづく

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