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中学・高校留学のリスクについて6

<前日のブログに続きます>
英語力を日本で完全なものにして、ボーディングスクール、あるいは英語圏の中等教育機関へ留学をすることは、とても難しいことです。年齢と社会的、精神的成熟度のバランス、そして予定される年限とその総合費用を予測することはリスクフリーの留学のための基本となります。
ほぼ単一民族、単一言語、単一文化という世界でも類まれな特徴を持っている日本ですが、いろいろなリスクに対して、できうる限りの対策を考え、予防を徹底するというユニークな「リスク文化」を日本は持っているのではないかと思います。ひとことで言えば、石橋をたたいて渡るということです。
この仮説故に、グローバルな視野からの初等、中等教育の選択において、日本は世界の後塵を拝しているのではないかと私は考えています。
良い教育の基本は、どこの国のどのシステムにあるというような画一性で認識できるものではないと思います。また、特定の教育機関に入ることによって良い教育が担保されるという旧来の教育的価値観はすでに崩壊していると現場の人々は感じていると思います。
どれだけ熱心に、どれだけ教育を受ける側のニーズにこたえられるかというのが、与える側の「良い教育」のスタンダードです。そして、受け取る側はどれだけ「自分」が発揮できるか、本音の自分に迫れるかが基本です。それで、これからのグローバル社会に対応できる教育と言えないでしょうか。
「中学卒業もさせず、海外に出す、出される子どもの将来を考えているのか!」
このような教育常識が今の日本では通用しているのかもしれません。であるならば、海外に出す根拠を明確に示さない側にも責任があると言わざるを得ないのです。日本で教育を全うしようとしている人々のリスクヘッジは、チャレンジを極端に嫌います。それイコール、バブル以前の価値観であると言えませんか。
もちろん、解釈と理由づけによって、その価値観を持っている人の考えが変わるわけではありません。費用的リスク、言葉のリスク、安全性へのリスクなどを考えれば、日本にいるのが結論となるでしょう。
しかし、旧来の教育システムに従った子どもたちが社会に出て、「自分の受けてきた教育」について矛盾を感じるときでは、グローバルな社会からは、はるか後手に回っているとおいわざるを得ません。
リスクを取る、これはグローバル社会のスタンダードにもなる得ることです。トライアンドエラー、そしてそれゆえの成長は、近代社会では当たり前の理論です。
どうか、これから世界を担う人たちにグローバルな世界を見させてあげてください。そして、彼らが自分に素直にそして率直にフェアーに、世界の人と渡り合えるための教育の場を提供させてあげてください。
私は切にそれをこれからの家族にお願いしたいと思っています。

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