留学コンシェルジュ

日曜コラム 小さなグローバル社会

生徒と二人だけの学校訪問は私にとって、珍しいことではありません。
しかし、英語しか通じない生徒との学校訪問二人旅は、
私の31年のコンサルタントキャリアの中で初めてのことです。
私と今回の生徒とお母さん、3人のコミュニケーションでは
英語、日本語、中国語が使われていることも先週のブログで述べました。
もし、私が英語をはなせなければ、今回の学校訪問は成立していません。
中国籍の生徒のボーディングスクールへの出願は、
日本人の生徒のそれと違い、合格難易度が高くなります。
すなわち、日本の生徒よりもより高い英語力、
学力、そして意欲が必要とされます。
その理由は、中国人留学生の数がいずれのボーディングスクールも
ダントツに多いからです。
中国人留学生の数が10人を下回るボーディングスクールは
珍しいといっても過言ではありません。
80年代、中盤から後半にかけて、日本人留学生の数が増加し、
90年代の中盤から2000年半ばまでが韓国人留学生、
そしてここ数年、中国人留学生がボーディングスクールで
激増していることは、私たちコンサルタントで知らない人はいません。
そして、中国からの志願者は、テンスクールズも席巻しているのです。
みな、英語ができて当たり前であり、加えて成績優秀、
音楽、芸術、スポーツいずれかに秀でているからこそ、
テンスクールズにも入学できるのです。
余談ですが、「もったいない」と思うのです。
世界にその技術と勤勉さと品質を認められた日本が、
バブルが弾けて以来、急降下で経済力を落とすなかで、
教育においても、内向きに沈んでいくように思うのは、
私だけでしょうか。
脇道にそれました、余談を終わらせていただきます。
さて、今回の生徒との二人旅ですが、
予期せぬできごとが連続しておこります。
降雪によるフライトの遅延、それによる睡眠不足、はたまた、
私はPCのバッテリーチャージャーをホテルに置き忘れてしまいました。
「ああ、3年も継続してきたブログ連載もこれで終わりか・・・」
と思いきや、同行の生徒が助けてくれるのです。
彼のマックを使って、なんとかブログをアップすることができました。
ありがたいことです。
朝に弱い生徒なのですが、早朝5時から私に
マックの使い方を教えてくました。
ショッピングがしたいというので、訪問先のボーディングスクールで、
モールの住所を聞いて、彼を案内して、「では一時間後にここで会おう」
というとTogetherと彼はいいます。I need your advice.ということで、
ショッピングに私はつきあうことになりました。
彼は、自分の好きなスタイル、好きな服を知っていて、
日本では手に入らないアメリカブランドの店で買い物をよくします。
移動の車のなかでは、あまり居眠りをせずに、彼の人生で初めて見る
という雪を珍しがって、窓をあけて、しんみりと外を眺め続けています。
ホテルでの部屋を同じくしていると、英語でのコミュニケーションと
日本語でのコミュニケーションが違うということにも気付かされます。
気遣いの度合いがぐっと下がり、お互いに何をやってほしいということを、
明確に言葉で表現します。
シャワーカーテンの使い方が悪く、びしょびしょになった床を
私は彼に掃除させました。といっても、Clean itと言っただけですか。
ビルボード1位の曲、Kポップ、中国で流行った曲など、
車中で聞かせてもらいました。
日本人家族との学校訪問とはかなり違う旅になっています。
これもひとつの小さなグローバル社会と達観しています。

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