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★小中高留学 成功の条件-プラスの発想

<17日、月曜日のブログに続きます>
親の庇護が直接受けられない留学先の環境では、留学した本人の資質が試されることになります。日々起こることについて、自分の既存のスタンダードで判断していると、その場に合わないことが多く生じて、こころの安定がかき乱されてしまいます。そうなれば、勉強どころではありません。しかし、「人」とはよくできているもので、必ず体がその環境に適応できるように作られています。それをいち早く認識し、すなおに新たな自分作りを目指すというのが留学成功の条件の一つです。
今日のプラスの発想ということも、留学を目指すこれからの10代の若者にとって、必須の考え方といえると思います。プラスの発想の根底には好奇心があると思います。未知のものに対する興味、知ることへの楽しさ、また試してみることへのエネルギーなどが、留学においては欠かせません。
異文化での生活、学習環境においては、マイナスの発想ではとてもやっていけません。失敗や誤解があたりまえの留学初期において、できないことの理由を探していては、生活そのものが成り立たなくなってしまいます。ボーディングスクールのスタッフはこの点を十分に理解しているといっていいと思います。とかく落ち込み、引きこもりがちになる留学生のスタート時に、そうさせないための方法を良く知っているのが、寮を管理する先生であり、留学生一人ひとりに与えられているアドバイザーであり、ESLの先生でもあります。
留学生を指導する立場にある人は、プラスの発想を当然のことながら、尊重します。そして、ボーディングスクールの日課というのは、留学生に引きこもらせる場と時間を与えないようにできています。
英語圏においては、先生は移動せず、生徒がクラスごとに移動するという日本と逆の授業形態をとるので、クラス(組)が実質的にありません。生徒は時間ごとにクラス間を移動します。クラスのなかで一人孤立しいじめられてしまうということが問題になる日本の学校とは、ボーディングスクールの学校での日常の生徒の行動パターンはまったく違ったものです。
授業が終われば、スポーツ活動あるいは音楽、美術、演劇などの芸術活動が必須としてあるので、寮の自室にこもっているわけにはいきません。それが終われば夕食となり、その次には、自習がスケジュールされています。
子どもたちはこのように一日を管理されます。
もしこの管理の基本がマイナス発想、すなわち悪いことを直す、是正するという方法であれば、果たして学校として成り立つでしょうか。あれこれとダメだしをされて、管理されたら、子どもたちは、それでも寮生活に耐えてやっていくでしょうか。すくなくとも、そのような管理教育のなかから、アルママター(母校)という発想や、卒業生による億単位の寄付などは想像もつかないことです。
ボーディングスクールの根底には、プラス発想の考え方があり、それに影響され、支えられて、子どもたちは、その生活から生き方を学んでいきます。

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