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★ボーティングスクール留学 多様性とグローバル化―6

<前日のブログに続きます>
多様性は、これからの社会の縮図と私は思っていますから、その重要性を子どもたちに覚えこませることは、早いにこしたことはありません。国内で大量生産をして、世界のマーケットに向けて大量消費を促すという旧来の経済モデルは、これから、劇的に変わっていくでしょうし、アジアの国々の台頭で、すでに電化製品の世界マーケット地図は塗り替えられています。
必要に応じて生産し、ニーズを満たし、その質が最後まで問われる時代なのかもしれません。個別のニーズに答えるということが必要な時代だから、自らの個性や特性に対する早期認識が必要ではないでしょうか。そこに教育の力点が置かれることを多くの人が望んでいると思います。
今の日本の教育制度のなかだけで考えるならば、テストに備えて大量に覚えて、テストで吐き出してしまえば、あとは忘れてもいいということが否定できません。それを繰り返していれば、ある程度は覚えられるでしょうが、その動機がすべてどこどこ大学合格。その前はどこどこ高校合格。さらにその前がどこどこ中学合格。それがどこどこ初等部合格となり、しまいには子どもでなくて、親の考え方とか、身なり、立ち居振舞いまでが問題にされるということになります。
グローバルな時代に、古風なシステムがまだ顕在なのです。それどころか、それがこれから増える勢いです。それが成り立つ背景を考えるよりも、グローバルとはなにか、多様性とは何かを親子で考え、親子で判断し、親子で実行しないかぎり、このシステムはこれからも日本のなかで確固たる地位を保ち続けることでしょう。
なぜならば、日本の景気、世界の景気が以前のように活性化する材料が見当たらないからです。それゆえに、将来が見えなければ、既存の社会の枠組みの中で一番、間違えないところに人は流れていきます。絶対につぶれないこところがあり、それが期待できなければ、つぶれない可能性が高いところなどとなります。そこに到達する近道が、偏差値の高い大学に入学することであると、信じられてきたから、これからも変わらないでしょう。
一方で暗記競争、知識の詰め込み競争をさけて、伸びのびとした教育を受けさせたいと考える人たちも多くいます。それが、一貫校というコンセプトになり、その軌道に乗るために結局、子どもたちはまたしても学習負担を課せられます。
日本の中等教育以下の子どもたちが、ハッピーかどうか、私はとても気になります。これからの将来に対して未知な部分がたくさんあります。その将来に向かって、今までの教育コンセプトで進んでいる彼らが気になるのです。
(つづく)

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