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★ボーティングスクール留学 多様性とグローバル化―5

<前日のブログに続きます>
世界で行われている教育、特に北半球の英語圏の教育を意識して東京大学の新学期が9月になれば、少しは日本の教育も変わるかもしれません。夏休みが学年の区切りになれば、子どもたちは「夏休みの課題」という呪縛から自由になれるかもしれません。英語圏の学校群の一学年間と歩調を合わせることで、高等教育においては、単位の互換やお互いの交流がすこしはやりやすくなるかもしれません。
年間スケジュールなどは、物理的なことですから、私はどんどん変更して差し支えないと思っています。さらに言えば、受験のシステムもドラスティックに変えられないかと思います。
現状としては、日本では、年に一度の受験に合わせて受験生たちは、万全を整えて挑んできます。しかし、試験当日、病気、けが、予期せぬ事態等で実力が発揮できなければ、翌年まで不運な受験生は待たなければいけません。
アメリカの場合は、日本のようなかたちではテストを行いませんから、一回のテストで不合格という状況はあり得ません。SATの英語は確かにとても難しいですが、内容はマニアックではなく、単語であれば何千語覚えるとか、読解であれば、どのような文章がでるとか、書き方であれば、その基本がしっかりできているかなど、限界の存在するテストであることと、それを複数回受けて、ベストを出せるということが日本と違います。
アメリカの場合、アイビーリーグの学校に願書を出す生徒は、SATの点数や成績はほぼ満点に近くなってしまいます。したがって、SATと成績以外の要素、すなわち、本人の独自性や特殊性、個性、特性などをしっかりアピールできる文書力や表現力がないと、そもそもアメリカの難関大学には合格しないということになります。
そこで、学習スパンを長く取り、学部入学のための激烈な勉強合戦への参戦をあえてせず、小規模で面倒見の良いリベラルアーツ系の大学で自分の好きな分野の学習と研究技術等を学び、読み書きの基礎を徹底的に鍛え、大学院で勝負するというかたちが生まれます。あるいは、いったん社会に出て、経験を積みそのキャリアをもとにして専門特化した大学院にチャレンジするということが当たり前に行われています。
この空間と時間をワイドに使うという方法は、アメリカという国の多様性を象徴している教育とはいえないでしょうか。彼らの大学進学のコンセプトには、浪人という考え方がありません。目標の大学に入学できなくても、必ずやどこかの大学で勉強する機会があり、そこで学びながらまた翌年、意中の大学に編入するということも、彼らにとっては当然の選択です。
SATの試験の成績がたとえ満点であっても、高校時代の成績は変えることができません。ですから、高校時代の平均成績(GPA)が悪い生徒は、SATだけ最後の学年に必死で勉強してもとうてい難関大学への合格は望めるものではありません。すなわち、中学までで基礎学習に関して徹底して学び、高校の三年間で読み書き、リサーチ、ディスカッション、スピーチなどを身につけて、大学に備えるわけです。
(つづく)

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