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アメリカボーディングスクール 大学進学について4

<前日のブログに続きます>
ペンシルバニア州、マーセスバーグにあるMercersburg Academyのカレッジカウンセリングオフィスよりたいへん興味深い大学選択に関するレターが在校生の親もとに届きました。少人数制、親身な指導、堅実な一般教養高等教育機関としてのリベラルアーツカレッジの特徴がうまく書かれていますので、ご紹介したいと思います。
1989年にMercersburg Academyを卒業したレンツォ・チェン氏は、優秀な成績およびSATの高スコアから、ハーバード大学、エール大学、オックスフォード、ケンブリッジなどの世界有数の大学への進学を考えていました。しかし、本国の社会事情などにより、通常の私費留学続行が困難となり、それでも、アメリカでの勉強を続けたい本人の意思を尊重した、Mercersburgのカレッジカウンセラーは、彼のために二校のリベラルアーツカレッジを選びます。結局、彼は授業料全額支給奨学生としてLafayette Collegeという生徒数2380名ほどのリベラルアートカレッジに入学します。
すなおな本人の心境としては、不本意な大学進学に落胆もかなりあったと思いますが、19才という青春のど真ん中で中国本土の親からの連絡はほとんどなく、自分自身を見失いがちのなかで、Lafayette Collegeは彼にとって心の安堵を得るに足る学校でした。学校の雰囲気がMercersburgと似ているというのです。
大学の人々はみな親切に彼を迎え、受け入れ、導いてくれたそうです。質問があれば授業のあとで気軽に話しかけられ、いく人かの先生は自宅に彼を招き相談に乗ってくれました。税金還付を受けるために、学校の会計課のスタッフは彼に一時間にわたって指導をしてくれたそうです。
リベラルアーツカレッジとは、「ボーディングスクールの延長ではないか」と私は、思いました。そして、アメリカの多様な大学の実態を日本の高校生や大学生はどこまで知っているのだろうかと思うのです。
余談になりますが、日本の概念では、このような大学はまれであると思います。少人数制、親身な指導、教授と学生の密着度、そしてもっとも大切な学習の先にある就職、それらを渾然一体に学ぶということは、日本では考えにくいように思えます。
日本の場合、教授と学生が接近するのは、おもにゼミと呼ばれる少人数クラスでしょうが、ゼミの人気は教授の就職先とのコネの多さで決まると言われています。少人数制のクラスも日本では、大学三年、四年時には多々あるでしょうが、何をそこで勉強するのかが問題です。
もちろんアメリカの場合も全く同様に何を学ぶかが問題です。そこで言われているのは、リベラルアーツカレッジの教授たちの「教えることを愛すること」、「学問への愛着」といったことが挙げられると思います。
つづく

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