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アメリカボーディングスクール 留学生の科目取りとESLのレベル その2

<前日のブログに続きます>
学習意欲があり、日本での成績もGPA(平均成績)3.5(1~5段階評価)、そして英語力は英検二級くらいの生徒であれば、ESLクラスがなるべく少ないボーディングスクールがお勧めです。「数学や理科などは、現地の生徒たちと同一のクラスでやっていけるだろうか」という疑問、あるいは不安が留学する本人や保護者の皆さんにはあると思いますが、その疑問を解消するだけのサポートと実績がボーディングスクールにはあるといっていいと思います。
第一に、クラス人数です。12人前後が平均的クラス人数ですから、一人ひとりに先生が時間を割けます。
第二に、チューター(個人教授)、アドバイザー(担当教師)などによるサポートがあります。留学生一人ひとりに割り当てられた担当先生は、週に一度の定期ミーティングを通じて、留学生の日常に異常がないかどうかを確認します。また、留学生一人ひとりに上級生のアドバイザーもいます。
第三に、日々の生活規律です。起床、食事、授業、スポーツ・芸術活動、自主学習、自由時間、消灯というスケジュールが学校全体として進んでいきます。生活と勉強が同じ場所で行われ、先生の半数以上が学校内で家族とともに生活しています。学校そのものは、人里離れた田舎にありますが、そこはテストの点数を上げるための特別施設では当然ながらありません。人が協力しあって生活していく社会なのです。
以上、ボーディングスクールのパンフレットやホームページには、上記のように「これなら大丈夫」といった情報がどこにでも見られます。しかし、個人教授システム、アドバイザー制度、少人数クラス、大家族的な学習環境などは、留学生が「積極的に」活用しようと思わない限り、それ程有効には機能しないように私には思えます。そして、初年度の最初の三か月くらいの時期は、留学生はとても沈黙しています。
本人が黙っている以上、先生方も何をどのようにサポートしていいのか解らないのが現実です。
留学生たちは、この時期、話しかけられるのを待っているのではないかと私には思えます。どこかで、誰かが声をかけてくれる。先生でも、生徒でも、上級生でも、下級生でも誰でもいい。単純にそれらを「待っている」のではないかと思います。特に、日本人留学生はその傾向が顕著ではないかと思います。
この状況はしかしながら、それ程長く続くわけではありません。通常の場合、彼らは待ちくたびれてしまいます。そして、留学生たちは、「待つ」ことの無意味さを理解するようになります。その結果として、英語圏、その中でも特にアメリカの特徴である、自己表現、自己主張といった新たなる学校生活での「生き方」を留学生は徐々にですが、身につけていきます。
つづく

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