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あるお母さんのカルチャーショック その9 生きるということ

<前日のブログに続きます>
「21世紀を生きる君たちへ」という司馬遼太郎さんのエッセイがあります。
大阪書籍版、国語教科書『小学国語』六年下に書き下ろしたものだそうです。
同じく、「洪庵のたいまつ」という彼のエッセイが
同社国語の五年下にあります。
前著で司馬さんは繰り返し自己の確立ということを言っています。
人の優しさ、痛みを感じること、いたわりのこころについて言及し、
社会を、人が助けあう仕組みとしています。
科学や技術がどのように発展しても、むしろするからこそ、
人としての優しさ、痛みを感じること、
いたわりのこころが大切だと明言しています。
当たり前のことなのですが、「どってことない」ことのようですが、
私にはとても重い言葉です。なぜならば、私の仕事でこの三要素を忘れると、
仕事にならないだけでなく、知識や経験の悪用に繋がる恐れがあるからです。
さて、あるお母さんとのコミュニケーションのなかで、私は彼女が
司馬さんと同じような視点で、自分の子どもたちの留学を
見つめているのではないだろうかと思っています。
「英語が話せるから何だ」、「テストで良い点をとることがそんなに偉いか」、
ということを、お母さんが言ったわけではありません。
しかし、「英語力も勉強もおまけです」ということは、
それよりも上の人として欠いてはいけない価値観があるということです。
一般的には、自明のことがらで、日常では流されてしまうような、
単純な概念が優しさ、いたわりのこころ、痛みを感じることであるとすれば、
日本では見過ごしていたような子どもたちの行動も
留学先から発信されると、「感激できる」という、お母さんの感性のアンテナが
とてつもなく広域で高感度になったということではないでしょうか。
親元離れてとにかく「生きている」という当たり前が、すでにとても
感動的であるという意識の高揚は、それを体験した親たちが一応に
感じることであり、私も自分の子どもを留学させた親として、
時として「親ばか」であるとも言われそうな、感激心は十分にわかります。
私も何人の人たちに自分の子どもの留学体験を語り、
そのたびに親ばかを披露したことでしょう。
ほんとに「ばか」であるならば、私はとっくに多くのファミリーから見限られ、
この仕事を継続させることなどできていないはずです。
つづく

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