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迷える青年 - NZ留学の現実 留学二か月目

熱しやすく冷めやすいというのは、若者全般に見られる特徴かもしれません。
昨年からシリーズでお伝えしている、「迷える青年」ですが、
4月下旬に渡航して、彼のニュージーランド留学、二か月が過ぎようとしています。
この間に、彼はホストマザーとの関係が、最悪となり、英語がまだ不完全ななかで、
激しい口論となり、ホストマザーから「即刻退去」を命じられました。
ホストマザーとの関係悪化の原因は、彼女のお金に対するルーズさ、
お世話に対するいい加減さというのが本人の弁です。
ホストファミリーを紹介した学校は、当然のごとく、ホストマザー寄りであり、
青年の「切れやすい」性格を指摘し、彼のlier(うそつき)という
ホストマザーに対する発言は、決してあってはならないと、
彼に厳重注意をしました。
私は彼をジェームス・ディーンと似たような性格ではないかと思っています。
私にとっては、とてもすなおでよく語る明るい青年なのですが、
権威的押し付けや納得のいかないことに対する不従順が徹底しています。
さらに、押し付けられたり、不遜な態度を一方的に指摘されると、
切れてしまうわけです。
お母さんはそんな彼に、「切れる」ことへの警告と、無意味さを説くわけですが、
言われてすぐに性格が変えられるわけではありません。
彼は、お母さんからの説得と、自分自身の内省、そして学校からの指示で
ホストマザーにI am sorryとお詫びをしました。
「立つ鳥あとを濁さず」ということが実践できたことは、
賞賛に値すると思います。
結局、ホストを変えることになりました。
私は、彼、そして学校担当者と今回のホームステイでのトラブル状況を
聞きましたが、トラブルの本質はホストマザーと本人との
性格の不一致ということになると思います。
このホスト宅には、彼のほか、ドイツと中国からの男子留学生がいました。
中国からの留学生は一年以上、ドイツからの留学生も半年間ほど
この家に滞在しています。
この二人は、ホストマザーに対して不満がないとはいえないものの、
食事つきの下宿場所と考えれば、細かな生活指導などがなく、
家には小さい子どもたちもいないので、自由度を優先すれば、
ホストマザーのいい加減さは、我慢の範囲に収まるわけです。
その我慢ができないのが、青年の性格なわけですが、
彼がホストマザーと喧嘩して、「ホストを変える」という結論を
お互いに出した以上、それを覆す必要もないので、
スムーズな次期ホスト探しのフォローに徹底することに私も決めました。
つづく

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