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留学カウンセラーのためのボーディングスクールセミナー 4

<五日のブログに続きます>
知人留学カウンセラーの「奴隷化」発言は、
私のこころに強烈な衝撃を与えました。
なぜだろう、どうしてそのような意識を持ってしまうのかと、
考えさせられました。
奴隷化とは、世話している生徒の親から留学先校などに対して、
カウンセラーが納得のいかない要求や質問を、
否応なしに受けなければならないということです。
正直なところ、私は自分の過去のコンサルタント(カウンセラーも含めて)
歴を振り返って、「奴隷化」された覚えはありません。
もちろん、成績、喧嘩、飲酒、喫煙などが発覚し、
退学寸前という生徒は確かにいました。
また、不測の事態により、合格すると思っていたところが、
不合格になったということも何度かありました。
退学を阻止するために、あるいは、合格を勝ち取るために、
コンサルタントが奴隷化されることほど、理不尽な話はありません。
合否はコンサルタントに大いに責任がありますが、
退学については、その原因を作ったのは、留学生本人です。
私はそんな時、何度か「バカもの」といった記憶があります。
もちろん、それで縁切りではありません。本当にバカだと思うから言うのです。
人間、バカと利口は紙一重といわれるとおり、
一生涯、バカなことがない人などいません。
問題は、バカをしてしまったことをどう捉え、反省し、
それを繰り返すことなく、次にどうするかということです。
その枕詞として、私はすなおに正直に自分の本音を言ったあとで、
頭を空にして本人からの情報をなるべく多く受入れるために
そのようにしています。
故に、奴隷化発言には納得できません。
はたして、勉強会に出席した人たちはどのように自分の軸をとらえ、
軸をぶらさないことを考えたでしょうか。
すくなくとも、「奴隷化」的意識を持っていては、
良い仕事ができるとは思いません。
奴隷と化してしまっては、その状態を覆すには「反乱」しかないからです。
留学カウンセラー希望の人たちの異文化と接したという経験は、
これからの世代に伝えていくべき貴重な情報、また子どもたちにとって、
有益な情報をたくさん内在させていると思います。
それを、伝える人が単なるメッセンジャーであってほしくはありません。
彼らが異文化と接して体験した苦労、努力、感動、感謝、尊敬などの気持ちは、
人として誇り高いことではないでしょうか。
他の人にその良さを伝えたくて、この世界に飛び込んだのではないのでしょうか。
だから、「お願いだから、『奴隷化』されたなどと言わないでほしい」のです。
仕事をする人も、される人も、人として、人らしく振舞いたいものです。
つづく

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