留学コンシェルジュ

留学生を通してみる日本の教育

今月中ごろから、「成功する留学、小・中・高生の留学2001-2002」にある、高校生の留学体験記事をもとにして、ブログを書いています。英語圏のみならずヨーロッパの国々での一年間留学、ホームステイ、現地校への通学、友だち作りなどの貴重な高校留学生諸君の意見に私は改めて、中等教育時代の留学にその意義と必要性を見出しています。
彼らに共通していることは、非積極的でない自分への気づき、積極的に自分を変えるための苦労と努力、他人への感謝、一人では生きていけないことへの自覚、親への感謝、日本に対する新たな認識、世界に対する新たな認識といったことになると思います。
今まで、当り前だった日常が留学を期に、非日常となります。学校でも同様に、日本の学校生活の日常が全く通じなくなるといっていいわけです。私は今、自分がお世話をしている、あるいはこれから渡航する生徒たちに目を向けてみます。成績という点では、良い生徒も平均的な生徒もいます。もちろん、成績で私は生徒を判断などしません。勉強できるかできないかはその人を評価する基準の一つではありますが、すべてでは到底ありません。
「しかしながら・・・、どうして日本の教育は実用性に欠けるのだろう」と思ってしまうのです。
試験で良い点が取れるのと、その知識が実用になるかどうかという関連性は、教える側のテーマにはなっていないと思うのです。英語教育を考えてみます。
日本では、社会人になって、使える英語を目指す人が多くなります。使えないと仕事で困るからです。でも、そのためには、「どこから始めたらいいの」ということになります。だから、
とりあえず「英会話から始めるか・・・。」
そして、数か月経って、「でも仕事が忙しくて落ち着いて学べない、時間もないね。まあ、チケット無駄になるけど、いいや。」
ということが現実でないことを願っています。
仕事を持ったら、のんびりと英会話をやっていられないと思います。「でも、英語できないと困る」というニーズを会社そのものが飲み込んで、「三か月間、徹底して英語をアメリカで学んで来い」というのが、今のトレンドではないでしょうか。日本の一流企業では、正社員の短期英語研修がかなり「実用化」されていることに私はとても驚いています。
何のために、中学高校で英語を学び、大学受験では「必須受験科目」となるのでしょうか。難関大学、難関学部を突破するために、欠くことのできない英語ですが、社会人となってから、そのような大学や学部に行った人たちが、必ずしも英語を使えるわけではありません。
知識の無駄はグローバル社会では、当然、歓迎されませんし、その弊害を考えると絶対に無駄は省かなければなりません。
つづく

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