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高校生の留学体験 - 日本にない科目(笠置理江さん)

笠置理江さんのオーストラリアでの一年間留学は、日本の高校では学べないような科目を履修するところからスタートしたといっていいと思います。
保育(Child Care)、数学、ホスピタリティー(Hospitality:人のもてなしの体系的学習)、Art、体育(PE)、これらの科目以外にも、おそらく留学生をサポートするESOL(留学生用の英語クラス)、などがあったと思いますが、保育やホスピタリティーなどは、日本の普通科高校では無縁な分野であり、学習ですから、理江さんはとても驚いたと思います。
彼女は、数学を「『あんなに勉強したことはない』、というくらい勉強した」といっています。おそらく、答えは察しがついていて、それに至るまでの筋道を「英語」で勉強することになったので、日本では経験したことのない猛勉強をしたのだと思います。留学中は、「日本にいるときよりも、圧倒的に勉強した」という理江さんですが、異文化にあり、言葉のハンディを克服するために、学習時間が増すのは当然と言えましょう。留学生にとっては、「アサインメント」と呼ばれる宿題は、テストと同じ感覚ではないでしょうか。
英語で完成させなければならない以上、恒にあらたな学びがあるでしょう。いつでもひっかかる単語が出てきます。また、上手、下手にかかわらず、英語で文章を作らなければならないのです。「たいへんだったけど、充実していました」と
語る理江さんは、チャレンジと適応の精神が旺盛なのでしょう。
一般的に、南半球の英語圏の国、オーストラリアとニュージーランドは、ともにイギリスからの移民で構成された国ですが、教育方式は大変良く似ています。保育、ホスピタリティー、ツーリズム(旅行学)、食品栄養学(Food & Nutrition)、木工・金属加工技術、コンピュータ技術など、実用学習範囲を普通の高校に導入しているのです。おそらく、ニュージーランドが酪農中心、オーストラリアが資源中心としているなかで、移民や訪問者を歓迎することを国策としているからであると思います。
理江さんは、オーストラリアで二つのホームステイを経験します。家族四人の日本での生活とは異なり、シスターやブラザーが一気に増えて、戸惑いと混沌、日々の喧噪は日本での生活とはあまりにも違うものだったわけです。それが故に、彼女は日本でいかに自分が周囲に甘えていたか、そして、家族の大切さと「私」のあり方を深く考えさせられたと述懐しています。
愛されることが当たり前だった生活から、愛し、認め、受け入れなければやっていけない環境に放り出されて、はじめて感じる家族のありがたさに彼女は何度か涙したと思います。またオーストラリアを訪れたいという彼女ですが、次にその地を踏む時は、第二の故郷に懐かしさと感謝の気持ちを新たにするでしょう。
(*注:笠置理江さんの手記は成功する留学、小・中・高生の留学2001-2002、118ページに掲載されています。)

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