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高校生の留学体験 - 英語の方言(西殿悠君)

イギリスのウェールズ地方(ロンドンから見て西側)に留学をした西殿悠君は、はじめて聞く今までとは違った英語に「本当にこれは英語なの」と思うほどだったそうです。日本でアメリカ英語を中心に学んだ彼にとって、それは無理もないことです。
私自身、アメリカ留学はサンフランシスコであったので、完全にカリフォルニア英語になりました。ニューヨークやボストンの地元の人などの歯切れが良く、タッタッタと小刻みなアクセントの英語は話せません。たまにですが、「あなたカリフォルニアから来たの」などと言われると、いい気持ちがしません。しかし、アメリカであれば、東西南北いずれの地方の英語でも、それほど理解に苦しむことはありません。しかし、ニュージーランドの英語にはいまでも手を焼くことが多々あります。特に、ホームステイでのトラブルシュートなどで、ホストが感情的になってくると、目を閉じて集中して聞かないとすぐに話のストーリーが見えなくなってしまいます。悠君もウェールズ英語に慣れるまで、かなり苦労をしたと思います。
悠君はウェールニーズとあだ名されるほどに、地元の言葉に染まり、自らウェールズなまり大好きと言っていますが、これは本人の順応性の高さによるものと思います。
彼は、毎夜寝る前に「明日は何を話そうか」と考えていたといいます。友だちとの日常の会話を準備するということは普通では考えられません。しかし、留学当初の現実は彼にとってそれほど甘くはなかったようです。事前の準備がなければ、会話に入っていけず、友だちと一緒に笑えない、だから「明日こそ、明日こそ」と意気込むことになります。
私も同じ経験が留学時代にはありました。私の場合は、過去形で、「なぜこのように言えなかったのか、なぜもっとうまい表現ができなかったのか」などと一日の終わりに自分自身との反省会をするのです。そして、今度は「ああ言おう、こう言おう」などと思っているうちに寝入るのです。
悠君が身につけたことは、受け身でなく、能動の姿勢でした。言われる前に言えば、自分の思ったことが伝えられます。「なんでも、いいから口に出して行動する」、そうしないと「いつも黙っている暗い人になってしまう」ということに気付いた悠君は、勇気を出して、「話しかけて、叫んで、歌って、踊って、大げさなリアクションで笑いを取った」そうです。笑っていたら、自分でも楽しかったと留学時代を振り返る悠君の素直な順応性は、彼の個性の賜物でしょう。
日本を離れて、いわば地球の反対側で、自分を生かすための努力を楽しく行えた悠君の一年間、私もいつかこの地方を訪れて、ウェールズ英語を体験したく思いました。
(*注:西殿悠君の手記は成功する留学、小・中・高生の留学2001-2002、115ページに掲載されています。)

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