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高校生の留学体験 - あらたなる自分の発見(竹田暁美さん)

「留学というのは、自分を今までとまったく違う環境に置くことであり、私がそれによって本当に見えてきたものは『自分』だった」、完結でわかりやすいトピックセンテンスで始まる暁美(あけみ)さんの留学体験記は、彼女のカナダの公立高校でのものです。
日本を離れて、暁美さんが一番考えたことは、「日本にいる家族のこと」、「今まで当たり前として捉えていたこと」だったそうです。今までは気づきもしなかった当たり前と思っていたことが、すべてひっくり返されるという経験は彼女にとって、衝撃以外のなにものでもありません。学校の制度、食生活など日本であらかじめ理解はしていたそうですが、実際の体験はそれとは異質なものでした。
自分とは違う言葉を話し、違った考え方をする人たちと一緒に生活していくうちに「違う」ものを認めるという当たり前のことが、身につけられたと彼女はいいます。そのなかで、自分を見つめることは、自らを窮地に追い込むことであると彼女の論理は進んでいきます。
新しいことにチャレンジすることは、もしかすると窮地に自分を追い込むことですんなりこなせるものなのでしょう。そこで、未知の自分の可能性を発見することもあるでしょうし、またできないことへの落胆も当然あります。
(ホストファミリー宅の)電話に出て、メッセージを受けること、新しいスポーツへの挑戦、日本にはない学科の勉強、生活のなかの小さなことから、学校生活での大きな決断までチャレンジ、失敗、反省、成功といったサイクルを繰り返すことで、予期せず自分に起こるものごとを、受け入れることを彼女は留学を通じて学ぶことになります。
「最初、学校で気の合う人と出会えなかった」、暁美さんも、自分のことをきちんと表現できなかったからということに気づきます。そのことも、さらに自分自身をよりよく知る手がかりになったようです。
そして、彼女がやっと気づいたこと、それは今まで彼女がどれだけ「親」に支えられていたか、また彼女が親を頼っていたかということです。
「そういう大切なものが見えたとき、私はすごくうれしくて『ここにいることが幸せだ』と思えるようになった。留学中もそうだったし、帰ってきた今でもその気持ちは変わらない。」
暁美さんが「見えた」と感じた大切なものは、実際は目には見えないものです。しかし、彼女のこころの目にはそれが見えたのです。こころに輝く大切な精神、それは親への感謝です。親に感謝できる人は、容易に人にも感謝できると私は信じています。それに気づけたことを、暁美さんは一生涯のこころの灯火とすると思います。
(*注:竹田暁美さんの手記は成功する留学、小・中・高生の留学2001-2002、114ページに掲載されています。)

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