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日米教育文化比較 教育の基本方針の違い その2

人と違うこと、独自の考えを持ち、それを人が納得できるように順を追って説明できて、なおかつ実行できる訓練を体系的に教えるのがボーディングスクール教育の特徴であることは先日のブログで述べました。では、「和をもって尊しとなす」日本の調和教育はどのようなメリットがあるのでしょうか。
日本に興味があり、日本の文化をこよなく愛する英語圏の人々もたくさんいます。また、留学した多くの生徒たちは必然的に異文化体験により、日本の教育の特性にも気づくわけですが、アメリカボーディングスクールへの留学生の八割以上の生徒が日本の大学に進学しないという現状からいえることは、「アメリカの教育のほうが魅力的だ」ということになります。
日本の小学校から高校までの教育の中身は、大学受験というゴールに向けて体系的に整理された知識の詰め込みであると思います。日本の十代の子どもたちと接していて、私は明るく「勉強が好きです」という生徒に会ったことがありません。みなほとんどが、いやいやながらやっている。つとめてしいるのが勉強だから、面白いわけがない。でも今の世の中、大学までいかないことには、人生が組み立てられない。「型」を作ることが重要ですべては、そこから始めるというのが、豊で便利になった日本の現代社会の基本ではないでしょうか。
「型」に乗り遅れてはいけません。そして、誰でもほしがる「型」に対して、需要と供給のバランスから考えて競争が生まれ、その競争が「公平で平等」であるべきということで、誰でも機会を均等に与えられる試験が考案される。その試験に合格するために、合理的な学習方法や教授法が生み出されていく。だから、「教育とはなんぞや」という哲学的思考は、すべて高等教育機関に先送りされる。小学生から高校生までは「余計なことは考えずにとにかく、大学にいけ、そしたら、何でも考えて、そして自力でやればいい」という理屈がまかり通ってしまいます。
「なぜ、なに」という学問の基本が許されているのは、団体生活が始まる前、子どもたちが生まれてから三四歳までで、幼稚園からは、「覚えこむ」ことをうまくこなす技術をもった子どもが優秀とされる。
以上が日本の初等、中等教育の現状ではないかという私の仮説です。
型は分解されました。世界をみれば、グローバルという点で考えれば、「型」よりもむしろ、「あなた」です。あなたはなにができますか。あなたはどうしたいのですか。この質問にお答えください。それが、私の子どもたちに対するコンサルティングの基本です。そして、それがボーディングスクールに行った時に、留学生諸君にもたらされる先生からの質問でもあります。

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