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日曜コラム A New Pass is coming into Be.

ボーディングスクール訪問の帰途、ニューワーク国際空港(NJ州)から
成田に向かうUA79便で、「はやぶさ 遥かなる帰還」を観ました。
小惑星、イトカワに着陸し、サンプリングを地球に持ち帰るという
探査機、はやぶさの打ち上げから地球に帰るまでの物語です。
私は邦画が大好きです。機内ではもっぱらそればかりを鑑賞しています。
地上一万メートルでは涙もろくなること、アルコールが早く効くことなど、
以前にブログに書きましたが、この映画も大変感動的であり、
私たち、日本人の文化特性が如実にこの作品に現れていたと思います。
100キロに満たないはやぶさ回収モジュールに、
日本のエリートたちのかける情熱が私にはとても新鮮に映りました。
さらに、はやぶさの基幹部品を作った町工場のおやじさんが、
「いつも、下向いて机ばかり見ていないで、たまには空を眺めてみろ」と、
科学担当新聞記者である自分の娘にいう職人として意地が素晴らしい。
このおじさんはやぶさの部品は単品制作ですから、お金にはなりません。
それでも、「空」にかける人たちの夢にこの職人さんは、
自らの役割を見出すわけです。
はやぶさはエンジン故障などで地球への帰還が予定よりも三年ほど遅れ、
予算不足になります。
一部の大人たちの夢に対して、財務省は難色を示します。
「惑星からサンプルを持ち帰っても、何の役に立つか。
太陽系の起源や地球の起源を知ってどうなるのか」という理屈です。
はやぶさスタッフはつらかったでしょう。
問題は「夢」への共感であると思います。
一度は宇宙で迷子になったはやぶさでしたが、
プロジェクトチームの努力で再発見されて、
地球帰還への軌道に乗り、オーストラリアに着陸します。
その時にスタッフの一人が地元の協力者たちを集めたプレスリリースで
言ったのが、表題のA New Pass is coming into Beです。
「新たな道が開かれる」という意味だけならば、into beは不要です。
しかし、この文章、A New PassとBeが同意語でis coming intoという
言葉が動詞一つとして機能しているところがいいのです。
「夢」の存在感が大きいのです。
それを観る人、聞く人に元気、勇気、希望といったプラスの考え方を
伝えられるような言葉に私には聞こえるのです。
「下」ばかり見ていないで「空」をみろということも、つまりは
人それぞれの生きる価値観の表現であると思います。
お金では買えない、精神の幸せ感は、これからの社会に必要ではないでしょうか。
新たなる道を開く ― 私はそのような価値観で仕事をしたいと
思いますし、さらに開いて創り上げるまで、絶対希望を捨てず、
信じた道を磨いて行きたい。
そんな元気を「はやぶさ」からもらいました。

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