ジュニアボーティングスクール-Fay School
Fay School
入学難易度:ランク3.5
総生徒数:450人(寮生110人、通学生340人)
学年:幼稚園~9年生
留学生受け入れ学年:7年生~9年生
日本人留学生数:2名
創立年:1866年
Fay Schoolはマサチューセッツ州、ボストンから車で40分ほどのSouthboroughという町にあります。ハーバード大学、MITをはじめ、世界的に著名な大学のある地域にあるジュニアボーティングスクールです。
この学校のESLクラスの設置は80年代の半ばで、他のジュニアボーティング
スクールに比較してかなり早く、日本、韓国、中国などアジアからの留学生を積極的に受け入れて現在に至っています。留学生受け入れの十分な実績と経験から、近年、入学難易度が高くなりつつあります。
この学校への入学に際しては、ある程度の英語力が必要で、TOEFLジュニアのスコア提出が必須となっています。成績は平均以上、スポーツ、アート、その他の分野で秀でている能力や実績が認められる書類があれば、提出したほうが有利です。最終的には、面接における本人の発言や態度などを含めて、総合的に合否が判断されますが、結果は3月になるまで発表されません。
ISP(International Student Program)と呼ばれる留学生のための英語学習プログラムは、下記の7科目で構成されています。
文法レベル1
作文レベル1
文法・作文レベル2
英語読解レベル1
英語読解レベル2
社会科学習レベル1
日本から受け入れられた留学生のほとんどが受講する文法レベル1のクラスでは、英語文法基礎を学びます。日本の文法学習は、「覚える・暗記する」ことが基本で行われますが、Fay SchoolのISPでは、英文法基礎を構築するにあたり、生徒には、下記のような質問が投げかけられるところから、学習がスタートします。
「何が文章を文章として成り立たせるか。文章にはどんな種類があるか。より効果的な文章やスピーチのために、文書構造はどんなふうに変化するか」
先生からのこれらの提言を入学当初から理解し、取り組めるだけの英語力は、単に単語や文法を知っているという「知識」よりも、英語の持つ特性に対する気づきと興味がないとクラスでの学習がうまくいきません。先生はどんどん生徒に疑問を投げかけ、質問し、彼らの持っている好奇心や既存知識を引き出そうとします。それに対して、日本の子どもたちは、「覚えたこと」の表現は、テストの場というのが常識になっているので、このような少人数制のクラスでのコミュニケーションにカルチャーショックを引き起こしてしまいがちです。
上記のことは、Fay Schoolのみならず、いずれの学校でも、年齢にも関係なく起こり得ることです。
(つづく)