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ボーティングスクール-宗教について

日本の多くの私立中等教育機関がそうであるように、ボーディングスクールにおいても多くの学校が創立の背景にキリスト教会があります。
立花隆さんの著作、「宇宙からの帰還」からの引用ですが、アメリカ人の六割がクリスチャンでその六割がプロテスタント、そしてそのプロテスタントの六割はメインラインと呼ばれる主流派、メソディスト、バプティスト、プレスビテリアン、エピスコパリアン、ルーテル派とあります。
アメリカ合衆国の成りたちの経緯からしても、プロテスタントの精神がアメリカの良心の基本にあり、それに基づいて教育が築かれていることは当然と言えると思います。
アメリカの歴代大統領も故JFケネディーを除いて全ての大統領がプロテスタントです。
ボーディングスクールの検索サイトBoarding School Review(http://www.boardingschoolreview.com/)にはReligious Affiliation(宗教)という項目があります。その項にあるNon-denominationalというのは、特定の宗派とは無関係ということです。特定の宗派を支持する場合は、その項目にその宗派の名前が掲載されています。TABSに加盟するボーディングスクールは九割以上がNon-denominationalです。
クリスチャンが半数以上を占めるアメリカでは、Non-denominationalのボーディングスクールにおいてもほとんど全ての学校に立派なチャペルがあり、いかなる宗派の生徒たちにもその聖域を解放しています。東洋がオリジンの仏教寺院のあるボーディングスクールはおそらくないでしょうが、仏教徒であるという理由で入学を拒否されることは、アメリカ憲法違反ですからありません。
カソリック系の学校においては、宗教に関するクラスが学校教育の方針として行われる場合がありますが、内容はその教義を生徒に強制するものではなく、自由、平等、博愛の現代的意味を問う道義的、倫理的なクラスです。先生方は、ファーザー、ブラザーの称号で呼ばれ、女性はマザー、シスターの称号で呼ばれます。基本的には男子校、女子校ですが、時代の流れとともに共学化され、ブラザー、シスターの称号もないところもあります。
プロテスタント系の宗派は、全米に400以上あるといわれていますが、TABS系のボーディングスクールでは、特定の宗派によって運営されている学校はまれといえます。ほとんどのボーディングスクールは個人やファミリーによって創立されていますが、その個人やファミリーも当然のことながら、敬虔なクリスチャンであるわけですから、11月の感謝祭、12月のクリスマス、3月のイースターなどはアメリカの社会慣習として踏襲しています。
日本の私立学校においても、キリスト教を創立母体としているところが多いことは周知のことですが、そのような学校での倫理教育、お祈りやミサなどと、アメリカのボーディングスクールにおけるそれは、同等のものと考えられると思います。すなわち、学校創立におけるキリスト教の精神を大切にしながら、カレッジプレップ(大学進学準備校)としての役割を全うするというものです。

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