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アメリカボーディングスクール-寄付金について-2

<前日のブログに続きます>
アメリカのボーディングスクールはいずれの学校も積極的に在校生、卒業生から寄付を募ります。「今年はワンミリオン(ドル)を達成しよう」といった目標をデベロップメントオフィスが掲げて、そのためのイベント計画を発表し、学校の教職員スタッフとともに行動します。いわば、「ホーム」におけるプランです。
今回のような留学生の出身国を尋ねる「アウェイ」のプランもボーディングスクールは積極的です。アウェイの場合、校長を伴いディベロップメントオフィススタッフが主として、アジア方面、ヨーロッパ経由で中近東、あるいは南アメリカの国々を訪問します。
Boarding School Review(BSR)にリストされるボーディングスクールの個別情報には、endowment sizeという項目があります。寄付金の貯蓄額ですが、日本の私立高校のいかなる要覧を検索しても、寄付金の貯蓄額を示しているものはないと思います。ボーディングスクールを選択するときのひとつの目安として、この寄付金の貯蓄額が参考になります。テンスクールズ、ランク4のボーディングスクール群ではこの金額が日本円に換算して100億円を超える学校も珍しくはありません。BRSでは、ボーディングスクールの平均寄付金貯蓄額を14ミリオンドルと表示していますから、1億円を超える金額をボーディングスクールは一般的にプールしていることになります。
教育を司る国の機関として、日本の文部科学省とアメリカのそれである教育省とでは、その役割が全く違っています。アメリカのボーディングスクール群が国や州からの助成金をあてにせず、自力運営の道を追求した結果の一つとして、今のような寄付活動があると私は考えています。
余談になりますが、
私たちの文化の中では、ボランティアや寄付活動というのは、アメリカ社会のようには定着していないように思います。それは、日本の歴史とアメリカの違いを明治時代くらいにさかのぼって考えてみれば明白です。アメリカの歴史においては、日本のような中央集権政策を取りようがなかったでしょう。法律を隅々まで徹底することも到底不可能であったと思います。人々は、「金が出た」という情報だけを頼りに、東側から西側へと多くの人が危険を顧みず移動してゆきました。道などないようなところを、自然の脅威にもめげず、先住民族との軋轢を押しのけて、前へ前へと進んでいきました。良し悪しは別として、広大な北アメリカ大陸を開拓していったアメリカンたちにとって、西部開拓時代の記憶は彼らの文化の一部を作ったと思います。
彼らにとっては、日本の明治維新の政府としての「お上」は頼りにすべきシステムとして存在はしていなかったと思います。そのかわり、より小さな社会集団が結束の絆を固めていったに違いありません。
余談を終わります。
つづく

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