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アメリカボーディングスクール-寄付金について

年末から年初にかけて、アメリカボーディングスクールの校長およびディベロップメントオフィス(寄付関連担当部署)が来日します。彼らの来日の目的は新規生徒の獲得ではなく、既存の生徒の親からの意見を聞き、寄付金の募集にあたります。
エデュケイショナルコンサルタントは校長やデベロップメントオフィスの担当者と直接の関係がない限り、彼らが来日した時に直接話しをすることはありません。今回は、私が担当する生徒のご両親のはからいで、ご両親と校長とのミーティングに同席させていただきました。
ミーティングが始まり、最初の三十分くらいは基本的な学校説明があり、寮生活をする本人の状況が「校長先生」から直接解説されました。その後、親からの要望を聞く段になり、本人が取っている科目のうち、改善の必要がある事柄が親によって校長に紹介されました。校長先生はその内容をつぶさに聞き、改善のために、担当する先生と話すことを約束したのです。日本では考えられない校長先生と生徒の親とのやりとりとその約束内容に私は驚きました。
私は校長に質問します。
― あなたが若者(14歳~18歳)を教育するにあたり、もっとも重視することは何ですか
「クリティカル・シンキング(思考の多様性)、問題解決力、社会的適応性です。学業成績も大切ですが、その前に私たちはhuman being(人間)であり、親切心、誠実さ、寛容の精神が重んじられるべきです。私の父は言いました、『人を学歴で判断するな、その人が何をするか、その行いで判断せよ』と。私は校長です。ボーディングスクールの長として、二十四時間、週に七日間その任に当たっています。いつも、生徒に見られているということです。だから、自分の意にそわない作りごとはできません。それを意識しています。デザートも好きですし、良く食べます。
オリエンタルヌードル(カップヌードルのこと)を生徒たちが日曜のキッチンで食べているのを見て、日本、中国、韓国のヌードルを導入することを決めました」
―校長先生から率直なご意見が伺えて嬉しく思います。
「もちろんです。あなたは、サリンジャーの『キャッチャーインザライ』を読みましたか。主人公、ホールデンの語るボーディングスクールは、私たちの社会を象徴していると思います。私は教育者として、サリンジャーの精神を生かした、学校運営をしたいと思っています。」
―では、寄付金の必要性についてお尋ねします。なぜ寄付金が必要ですか。
「私たちの学校では、34%の生徒が奨学金を得ています。授業料が賄えない家族であっても、可能性がある子どもにはその機会を与えようとするものです。当然のことながら、学校の総合経費は奨学金や施設改善費用など、すべてを現役生徒の授業料でまかなうことは、できないのです。」
―国、あるいは州からの援助はないのですか。
「それらで、学校は運営できません」
―わかりました。その現状はボーディングスクール入学を希望する日本のご家族にしかと説明いたします。
私が質問した先生は、ダグ・ロジャースさん、コネチカット州にあるボーディングスクールの校長です。彼は、フィリップス・エクセターアカデミーの歴史の先生が前職だそうです。コネチカット州のボーディングスクールとなって、三年目になるそうです。
つづく

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