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University of Vermont訪問 アメリカ、バーモント州

University of Vermontは、アメリカの東海岸地方の北、カナダに隣接するバーモント州で最も大きな都市、バーリントンにあります。この都市には、この大学以外にSt. Michael’s CollegeとChamplain Collegeがあり、典型的なアメリカの学園都市といえると思います。
アメリカ第六位の海のようなシャンプレーン湖を眼下に望む広大なキャンパス、美しい自然に囲まれたキャンパスには、ムース(ヘラジカ)も遊びに来るとツアーガイドの4年生、ブライアンは、冗談のような本当のことを語っていました。
この学校の基本情報です。
州立大学
総生徒数:13000人(学部生10500人、大学院生2500人)
年間費用(留学生の授業料$39000+生活費概算$14000):$53000
創立年:1791年
合格目安となるTOEFL点数:90
この学校が創立されたのは、フランス革命がヨーロッパで起きたころであり、アメリカがイギリスから独立して間もないころでもあります。とても古い歴史のある学校で多くのノーベル賞受賞学者やピュリッツァー賞を取ったジャーナリストを輩出しているだけでなく、現代をリードする企業で重要なポジションにある卒業生が学校説明のパネルで紹介されました。
この学校の専攻学科数は、副専攻(マイナー)を含むと優に150を超えます。バーモント州を代表する総合大学です。
朝の10時、アドミッションオフィスに集合した訪問者の総数は親子合わせて100名あまりです。そのうち、出願を考えている生徒の数は30名ほど、中には2年先を目指している生徒も数名いました。そして、すでに合格が決定した生徒数人もこの訪問者の中にはいました。
驚いたことに、生徒単独での訪問者の数は極めて少なく、殆どの生徒が1-2名の家族を伴っての学校訪問でした。
日本もアメリカも親の子に対する教育の関わりは、初等教育から高等教育までもしかすると同じあるいは、アメリカの方が関心が高いのかもしれません。
さて、100名ほどの訪問者グループは4つに分けられました。そして、4人の現役生徒による学校ツアーが始まりました。
私たちのグループを担当したのは、ニューヨーク、ホワイトプレーン(慶応ニューヨーク校のあるところです)出身のブライアンさん4年生でした。彼はとにかく良く話します。口だけでなく、体もとても良く動きます。1時間あまりのツアーでしたが、いわばこの学校を愛してやまない人の独演会のようなもので、それに数十ある学校施設を可能な限り、まんべんなく施設内に入ってブライアンさんは解説しました。
ボーディングスクールの学校訪問と比べるとその規模が全く違います。ボーディングスクールでは、施設見学も面接もすべて個別で行われますが、大学訪問では、そもそも面接はなく、アドミッションスタッフとのミーティングはあくまでも、生徒や親からの質問に答えるという形で行われます。もちろん、このミーティングは必須ではないのです。
学校の規模からしても当然、ボーディングスクールとの比較は無理なのですが、アメリカの場合、高校から大学への移行は、生徒の自主性、主体性に劇的な変化をもたらすのかもしれません。
つづく

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