留学コンシェルジュ

留学生の評判

日本人留学生の現地での評判は良好であると思います。
評判の悪い特定の国というのはないと思いますが、留学生の数の多い、
中国、韓国などは、現地でグループを作って、孤立する傾向があり、
彼らの学校での評価は自然と下がります。
現地の先生や生徒たちからすれば、「海外まで来てなぜ群れる」となります。
バブル期、日本から現在の3-4倍の数の中高生が北米を中心に
留学していた80年代の半ばから終わりにかけては、
1校当たりの日本人留学生の数が、学校の選定において、
入学難易度と同様に大きな要素となっていました。
その当時は、日本人留学生も「群れる」傾向がありました。
アジア全般、農耕民族の文化的特徴ともいえる、「群れる」という傾向は
個人主義的傾向がきわめて強い、英語圏の人々から見ると、
非合理的であり、不思議とも言えるかもしれません。
「どうして、ランチの時に、彼らは集団になって食事をするのか、」
「英語を学びに来ているのに、なぜ現地の子どもたちと接しないのか」
など、私は学校訪問の時、国際電話などの雑談で先生、スタッフから
このような苦情、愚痴を良く聞きます。
今の英語圏での日本人留学生は、1校に多くても5-6人、
男女が一緒に群れる傾向がないので、「群れようがない」のが
今の日本人留学生の実際です。
個別に担当の先生から留学生諸君の現状を尋ねてみると、
Polite, hard working, diligent, good sense of humorなど、
ポジティブな単語が並び、私は安心するとともに、感心もしています。
なぜ、評判が良いのでしょうか。
・英語がわからなくても、現地の子どもたちと溶け込む努力をする
・極端な自己主張をしない。
・相手を批判しない。
・(慣れない生活故の)謙虚さがある。
・原則は守る―遅刻をしない、宿題はできるだけやる、早く寝る。
・わがままをしない。(シャワーの独占、インターネットの長期使用など)
すべての日本人留学生が上記のように、品行方正とは言えません。
なにしろ、ティーンエイジャーです。ほっておけば、その好奇心は
いろいろな方向に向かうのが当たり前です。しかし、
英語が解らなくても、食事が美味しくなくても、不便な生活であっても、
文化にかかわらず、「当たり前のことを行う」ことができる日本人留学生に
私は「希望」を感じます。
群れたら、本当には留学生は困らないのです。だから、
自然と群れるのかもしれません。今、日本からの留学生はそれができないから、
人のありがたみに感謝できるのかもしれません。
これも、日本がバブル期から学んだ一つのことかもしれません。
留学生が群れたがる傾向を、私は頭から否定するつもりはありません。
大人の留学生でさえも、その傾向はありますし、年齢が高くなれば、
なるほど、群れるだけでなく、異文化への柔軟性もなくなると
言われています。
その中で、バブル期などは、どんな学校が日本からの留学生が少なく、
かつ、信頼できる学校かということを、当時のコンサルタントは丹念に
調べました。日本からの留学生が5名を超えると、「そろそろ制限しないと」と
考え、8名くらいになると、今年は送れないと判断していました。
その経験があるからこそ、留学前に留学生たちに、「群れる」傾向を
十分に説明し、どんな選択をするべきか、についての情報を
彼らに提供できます。
「留学生の評判」は、コンサルタントや日本の親がコントロールはできません。
あくまでも、留学先の本人がそのカギを握っています。
私は、留学生たちが自分自身で誇りを持ち、ぶれない選択をするために、
私が知り得た情報は正確に、素直に彼らに伝えたいと思っています。

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