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ニュージーランド留学-卒業のための要件 3

留学がスタートして1年目の生徒たちにSLEPテストを実施して、留学する前と比較してみると、英語力のどの部分がどれほど伸びたかがわかります。留学1年生の平均伸び率は10ポイントほどになります。
留学当初が40点であれば、1年後は50点ということですが、おもにリスニング力が伸びる傾向があります。英語がまるで聞き取れず、また話もできなかった留学前の状況と比較すると、1年で生活レベルでは英語に困らなくなるわけですから、この10点は驚愕に値すると言えます。
ここまでは、留学先の学業成績にほぼ関係なく、10代の留学生が1年間で達成できることです。生活英語の習得は、留学生のこころを安定させ、精神的視野を拡大し、海外生活の自信につながります。ホームステイ、寮滞在のいずれでも、ホストやルームメイトを気遣い、彼らの考え方を理解し、どうしたらうまくやってゆけるか、その生活を自分で組み立てるわけですから、日本での日常とはまるで違った世界です。
さて、1年間で獲得した使える英語を更に発展させないと卒業までの道筋は立ちません。ニュージーランド留学の場合、1年目は使える英語の習得に時間がかかるために、レベル1(日本の高校1年に相当)の80単位をすべて達成することは大変困難です。しかし、落第のないニュージーランドでは、1年分のハンディをあとの2年間で取り返すことが可能です。問題は、取り返すための戦略をどのように組み立てるかです。英語、数学、社会、理科という4部門から英語力と数学力がかなり必要とされる科目取りにするのか、コンピュータ、ホスピタリティー関連、技能・技術系、日本語といった自分の素直な興味と趣味を生かした科目に徹するのか、あるいはアカデミックプラス趣味系というバランスを重視するのか。いずれにしても、留学生自身がその方針を決めなければなりません。
レベル2、レベル3における必須取得単位はそれぞれが60です。あとの20単位はほかのレベルであっても可とされます。レベル1から3までにリストされている科目はすべて達成すれば20単位から24単位ほどになります。ですから、レベル1で目標の半分しか単位取得が達成できなくても、2、3で100単位づつとれば、3年間の合計は240単位となり、ぎりぎりですがニュージーランドの大学進学への条件を満たすことになります。
英語力、異文化への知識、教育制度など、いわゆる知識がゼロからスタートする留学ですが、3年間という期間を上手に利用することで、高校卒業のみならず、人間的成長も期待できると私は思っています。

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