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ボーディングスクール-Revisitという制度

アメリカボーディングスクール特有の行事として、Revisit(再訪問)という制度があります。これは、合格を通知した生徒が最終的に自分の入学校を決めるため、あるいは入学を決めた生徒が正規入学の前に学校に親しむために行われるものです。
その時期は、授業料の10%程度の支払い期限の前に通常設定されます。Rivisit をした結果、入学を取り止めるという状況を想定しているわけですが、支払いを済ませる前に再度学校訪問を実施するという制度そのものにボーディングスクールの良心、誠実さが感じられます。
余談ですが、アメリカのボーディングスクールはアドミッションという専従生徒募集係がいて、徹底して自校をいろいろな場所や機会を利用して可能な限り売り込み、生徒獲得をするいわば生徒獲得がビジネス的に行われるようなところがあります。
また、Development Officeというアドミッションと連携した寄付集めに専従する部署も学校規模が大きくなるとボーディングスクールでは作られます。日本の私立中学、高校では到底考えられない部署です。
そのようななかで、Revisit制度とは、とてもナイーブでビジネス的でなく、自らの教育に対して、常に検証し、主人公を生徒に置くということが徹底されているように思います。1
さて、このRivisitデイですが、1日だけではなく、3日くらいの選択肢があり生徒は任意の日に訪問ができます。通常の学校訪問の場合、2時間あまりで施設見学とインタビューなど、すべてのプロセスを終えますが、Rivisitは終日です。そこでは、在校生との交流、食事、授業のモニター、先生との交流があり、将にこれから入学を考えている生徒に、入学を確信させるためのメニューが1日のなかに集約されていると思います。
留学生は、気軽にRivisitに参加できないことが多く、また日本においてはこのような制度がないので、参加者はそれほど多くはありませんが、アメリカボーディングスクールの学校制度として、高校としてのボーディングスクールには定着しています。
もし第一志望、第二志望の学校に合格して、入学の決断に迷うようなことがあれば、Revisitへの参加はとても大きな意味を持つと思います。

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