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日曜コラム 勝ちたい心理

週末のスポーツとしてテニスと剣道を楽しんでいるのですが、
勝負にこだわると思いもよらぬスランプに陥ることがあります。
1か月ほど前にテニスの3セットマッチで2セットストレートに勝ったまでは
良かったのですが、勝負のついている3セット目の消化試合は
普段は打たないようなショットを連発してあっさりと取られました。
バック、フォアいずれのストロークも力任せに打ったために、
ミスが多く、サーブも同様に、ファーストが入らず、
ダブルフォルトが目立ちました。
勝った試合だから普段できないことにチャレンジしたのが、災いしました。
相手は私の弟なのですが、彼が「次にいい形で繋げられるよ」と
心理的ゆさぶりをかけるような言葉を残して別れました。
あんのじょう、その次の試合は3セットをすべて取られ、その次の試合も
最初のセットは1-6で取られました。
これほどまでに負けが込んでくるとさすがに考えざるを得なくなります。
そこで思い当たったのが、勝ちたい心理に支配され冷静さを失った自分です。
なぜ、練習の時にはしないミスを試合となると連発するのかというと、
球を打つ時の姿勢に問題があるからです。
打つ瞬間に球から目が離れて、相手のコートを見てしまいます。
この動作で体の軸が微妙にぶれて、球をうまくコントロールできないのです。
肩に力が入って、伸びのある球を打てません。
この負の連鎖がイライラを生み冷静さを失った
自分は迷路からぬけだせないのです。
こんな時は、原点に返らないといけません。
基本に忠実に、決して無理をせず、打球の準備に時間をかけ、
決して相手のコートを見ないで、球に集中することです。
ミスさえしなければ、必ず相手がミスをします。
プロの試合でさえも、おおよそミス(アンフォースト・エラー)の
多い方が負けます。
勝利という結果に固執すると、勝利から見放される、
これは不動心、平常心、無心を重んじる剣道の精神にも通じます。
なかんずく、すべてのスポーツで、「勝つ」という欲は、
煩悩となればマイナス的作用を及ぼすことは避けられません。
勝利というのは、結局、普段の自分が出せるか否かで決められると思います。
試合とか晴れの舞台で勝利するひとは、自己の盲目的欲を
的確に制御できる人なのだと思います。
勝負の世界、負けることで考え、学び、結果を出すことができれば、
立派な哲学といえると思います。

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