ニュージーランド留学-英語力はどのようにて伸びるか
ニュージーランド留学中の15歳のある男子生徒が留学体験者から聞いた
英語力の上達度合いは次のようなものだったそうです。
最初の3ヶ月:生活最小限の英語がおおよそ理解できるようになる
次の3ヶ月:生活に必要な英語に困らなくなる
半年後:英語に不自由しなくなる
それを信じていた彼は留学から半年が過ぎたにもかかわらず、
上記3ヶ月レベルに到達するのにも四苦八苦している自分に焦燥を
感じているとのことです。
私はこの情報を彼にもたらした人は、達人といってよいと思います。
語学の達人ではありません。人生の達人です。
正直なところ、私はマーティン・スコセッシの映画を一度見て、
大筋は理解できますが、ロバート・デニーロの英語は半分理解すれば
上等と言えます。
英語のバラエティショーやソープオペラ(昼間のドラマ)などで、
笑いと取る場面のジョークは10のうち2-3わかれば良いほうといえます。
英語圏生活が通算で7-8年ある人と赤坂を歩いていて、
「斉藤さん、いまの黒人さんの言っていたことおもしろいですね」といわれ、
私は何も理解しておらず「えっ、何ていってたの」と彼に聞き返すと、
「なんで、こんなに多くロールスロイスが走っているんだ」って言ってましたよ。
「はぁ!?」といった具合です。
それでも、専門分野の教育となると私はめっぽう力を発揮して、
学校訪問などでは、相手がどなたであっても、言葉に困ることはありません。
(すみません、余談はこのくらいにしておきます)
現在留学中の男子生徒へのアドバイスとして、
「君の夢を実現するのは、君自身だ。
1年で英語力完成をイメージできたのだから、落胆している暇などないのだ。
英語を恐れるな。ぶち当たって、失敗してほしい。そして、
そこから、さらに学んで欲しい。
英語の伸びは自分では『いつ』が認識できない。
テストの点数のような数値化ができない。
あるときから、夢が英語になり、わからなかった言葉がかたまりとして
認識できるようなる。
そのために英語を避けることなく、
すべての機会を利用する気構えこそが大切なのだ。」と言いたいわけです。
彼は伸びようとしています。
イメージまでは大正解だと思います。
次に、そのイメージを行動化するときに、自力を発揮するに至らず、
ふわっとその場から、ジャンプして「楽」という選択を無意識に行なってしまった。
彼は必ず戻ってきます。
辞書に当たり、人に当たり、あれだけ避けていた勉強に
真正面から取り組むと思います。
24時間が学びの場だと思えるようになると思います。
その意識をもてたときに、彼は自分への自信に胸を張ることでしょう。
そして、「留学してよかった」とおもい、お父さん、お母さんにありがとうと
素直に言うことでしょう。
あまつさえ、留学経験者の人からの英語上達ストーリーの「極意」を
理解することでしょう。
それまでが私の仕事です。