ボーディングスクールへの留学-学校の選択
TABS(北米のボーディングスクール協会)に加盟する
ボーディングスクールだけでも300校あまりある学校群中から、
自分に合った学校を見つけだすことは簡単ではありません。
納得のゆく留学をめざす私としては、
「学校を訪問して決める」ことを皆さんにお勧めしています。
では、どのようにして訪問する学校を選択するかということですが、
主たる要素は、志願者の英語力、そして学力(過去3年間)となります。
私は自らの経験に基づいてボーディングスクールの
入学難易度ランキングを1から5段階に分けています。
最上位にある学校群はテンスクールズで、1ランクにある学校は、
英語力と学力を問わず、本人のやる気、意欲があれば、
受け入れてくる学校です。
5,4レベルの学校はESLがありませんから、
IBTTOEFLで80以上が必要となります。
5レベルはテンスクールズです。ここで学ぶ留学生は、
英語がアメリカ人並みにできるのみならず、学力平均も日本の
評価で言えば、5段階のうち4以上でなければ入学は難しいでしょう。
4レベルはホームページ上ではTOEFL80以上などと表記しますが、
日本人はいずれの学校でも少ないため、50以下でも入学した例もあります。
これが偏差値や点数だけで合格が決定されないボーディングスクールの
大きな特徴であると思います。
それゆえに、本人の面接時の自己アピールや特技、留学にかける思いを
しっかりと語る必要があります。
英語力というよりも、人に自分の熱意をどれだけ伝えられるか、
ボーディングスクール受験においては、それが大切な要素です。
3レベルのボーディングスクールにはESLがあります。
Hun SchoolやBrewster AcademyのようにESLクラスが
独立して機能する学校と、The GunneryやTilton Schoolのように
サポート的ESLの学校に大別できると思います。
ESLが独立している学校には、熟練したESLの専任教師が
いる場合が多く、それ故にESLでのアメリカ史なども
カバーできると思います。
レベル2と1の学校はなぜ英語力と学力を問わずに、
本人の意欲で入学を許可するかというと、学校(9年生~12年生の4学年)
全体の生徒数が150人以下と少なく、小さな学校、
大きなファミリーといった考え方で子どもたちに対応できるからです。
学校の選定の難しさは、公示されている情報だけでは、
その学校の個性や本当の良さが見えてこないからです。
ホームページをみても、どのボーディングスクールも自らを
自慢し、ほめて、その特徴を誇示しますから、結局留学する本人や親が
知りたい本当のことは見えません。
ボーディングスクールレビューやTABSのサイトにいっても、
各校の客観データは得られても、同レベル内の学校での良し悪しは
読み取ることは不可能です。
教育の要は人にあると思います。
どんな人々がいるのかは、実際学校に行って確かめることが一番です。
ただし、2時間余りの訪問でその学校のすべてが知れる訳ではありません。
しかし、本人や親が学校を訪問することで、納得の度合いを大きくすることが
可能であると思います。