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小・中・高校留学-日本と英語圏教育の違い3:英語の扱い

英語圏の中等教育の中心となっているのが、国語としての英語と数学です。
アメリカのSAT、IBプログラム、イギリスのAレベルにおける教育、
ニュージーランドのNCEAレベル1から3までの英語と数学の必須単位、など
学習の基本に語学力と計算能力を置いています。
日本では中等教育において英語が第2外国語として重視されます。
これから、世界言語としての英語重視傾向はますます高まるでしょう。
それゆえに、使えないあるいは使いたくない学習はどうにか避けたいものです。
数学の必須学習範囲は英語圏に比べて日本は広い分、
大学入試レベルでは必須から外されます。
英語圏の数学の必須学習範囲は日本の中学校1-2年くらいですから、
日本の子どもたちには英語圏での数学は「簡単」です。
私はこれから留学する生徒たちになるべく英語を教えるようにしています。
そうすることで、彼らの学校選びの際、
正確な学習および英語の力を相手の学校に伝えることでできます。
また、勉強の際の生徒とのコミュニケーションを通じて、
彼らの性格や考え方を知ることで、渡航後のお世話にも役立てることができます。
私が子どもたちに教えたい英語は「英会話」ではありません。
自分自身が留学した時に真っ先に教えられた読むこと、書くことを私は教えます。
重要なことを優先して教えることを心がけています。
子どもたちに英語を教えていて感じること、
それは読む力に比べて書く力が格段に劣ることです。
「読み書きよりも、英語は話せなくては現場では大変困るのでは?」
と本人やお母さんたちは思うのですが、現実は話せなくても大丈夫なのです。
皆と同じことをまねしているうちに覚えてゆくということです。
読解力重視の日本の英語教育は無理もないことです。
明治以来、とにかく欧米の知識を徹底して吸収することで、国を富ませて、
世界に負けない強い国にしようという当時の日本の国の明確なそして、
頑固な「意思」は今でもその良しあしは別にして、残っていると思います。
戦後、日本が「豊かな国」になろうとして、皆必死で努力し、世界でも屈指の
富める国になったのですが、自分を相手に伝えることの学習が昔のまま
欠落しているように私には思えます。
特に、「英作文」というのは、私の高校生時代から現在まで、
そのやり方がほとんど変化していません。すなわち、
新聞などの論説や文化コラムにある文章の切れっぱしを引用して、
それを英語に訳すという無味乾燥なことをしているわけです。
訳す人の意思など関係なく、正確に伝える技術を目的とした学習です。
グローバル時代だから少し考えてくださいと私は言いたいのです。

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