#2 ジュニアボーディングスクールの個性について
昨日リストしたアメリカ、東海岸地方のジュニアボーディングスクールはそれぞれの学校に明確な個性や主張があります。それらの特性と留学する本人の個性のマッチング(相性)が重要であることは言うまでもありません。
日本の学校選択においては、学力ばかりが尊重されるがゆえに、学力偏差値でおおよそ進学先が決まってしまいますが、アメリカにおいては、選択の基準は決して学力ばかりではありません。
学校の規模、立地条件、そこで教える教師陣、主要教科以外の情操教育の充実度など、生徒の個性をどのように伸ばせるか、あるいはあらたな個性や特性の発見などをしやすいかなどが学校選択においては重要な要素になってきます。
中学、高校を問わず、ボーディングスクールの入学難易度を考えるおおよその目安となるのが寮生徒の数です。高校ボーディングスクールで入学難易度が最も高いと言われているフィリップスアカデミー、エクセター校やアンドーバー校は、4学年で900名近い寮生がいます。これだけの数の10代半ばの生徒たちが親から離れて生活するわけですから、生活での自己管理は必須となります。
彼らは、先生や学校職員の管理下に置かれて、学習漬けの生活をしているわけではありません。
自ら考え、自ら行動して、学校の施設や人材を有効活用しています。それができる生徒がボーディングスクールへの入学を許可されるといっていいと思います。
ジュニアボーディングスクールを寮生数の多さで並べてみます。
★Cardigan Mountain School(総生徒数228、寮生数203、寮生受入れ学年6-9)
★Eaglebrook School(254、200、6-9)
Fay School(466、148、7-9)
Rectory School(246、148、5-9)
Rumsey Hall(335、139、5-9)
★Fessenden School(528、105、5-9)
★Hillside School(151、99、5-9)
Indian Mountain School(226、82、6-9)
Bement School(219、43、3-9)
North Country School(68、48、4-9)
カーディガンマウンテンスクール、イーグルブルックスクールともに男子校ですが、寮生数が200名あまりいます。
高校に比べると相対的に規模の小さなジュニアボーディングスクールですが、それでも200名の寮生がいるということは、中学生なりの自己管理が必要であるといえると思います。
ボーディングスクールにおける自己管理の最大のポイントは、寮生活での友達作りにあると思います。
つづく