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ボーディングスクール-日本人同士の人間関係

留学生の英語力が高ければ高いほど、お互いの依存性は低く、英語力が低ければ低いほど依存性は高いというのが一般論です。中等教育機関への留学のみならず、大学生、また社会人の留学においても同じことがいえると思います。
できることであれば相互依存はなるべく低いほうがいいと思いますが、最初の数か月は既存の留学生は、学校から新入同国留学生の面倒を見るようにといった指示がある場合や、通訳を依頼される場合もあります。
困ったときはお互いさまです。
既存の留学生が新参留学生の世話はできるかぎりしてあげることはとても倫理的にも賞賛されることです。但し、この場合、世話の目的は、あくまでも相互の自立であるべきです。いつまでも自由時間を一緒に過ごしたり、食事の時も同じテーブルで食べたりしていては、留学という限られた時間と空間を有効に使うことができません。
英語力がある生徒があえて、ボーディングスクールで同国人と一緒に過ごさないのは、自分のやるべきことが自覚されているからではないかと思います。また、人種に関係なく、自分の趣味や嗜好によって友達は作れるものです。スポーツ好きの生徒たちにとっては、英語力よりもスポーツ力で友達は作すますし、音楽、芸術、そしてそれ以外の課外活動でも同じことがいえると思います。
現地での人間関係のコントロールの難しさは、文明がいかに発達しても変わりません。私自身が留学した時も、学校を選定する際の一つの基準は「日本人の少ないところ」でした。
現実的には、現地で大学のレギュラークラスを取るようになり、日本人と共に過ごす時間は多くは取れませんでした。仮に自由時間があったとしても、あえて日本人の人たちと一緒に過ごすということはなかったでしょう。
留学して1年も経てば、様々な友達もできるはずです。
ボーディングスクールは大学と比べれば、圧倒的に生徒数も少なく、留学生はすべて寮生活をしています。いわば、限られた空間で限られた人間との生活ですから、その人間関係も時には選択の自由もないかも知れません。それでも日本からの留学生たちがうまくやっていけるのは、彼らの目的意識が明確にあるからにほかならいと思います。

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