成長する留学生たち
「君ならできる」と事あるごとに思います。
学校訪問したときは、私の肩くらいの背丈だった生徒が、
留学して2年もたつとあっという間に目線が私と同じになります。
それだけではありません。声も変わりますし、
顔も少年から青年へと変化します。
体重が体のバランスよりも多めになる生徒もいますが、
2年くらいで戻ります。
日本にいる時から成績が良かった生徒もそうでない生徒も
一年間英語圏で過ごすことで、英語でのコミュニケーションを身に着けます。
留学する前の家族に一年間で英語でのコミュニケーションに
困らなくなるという話をすると、おおよその人たちが驚きます。
「そうかしら・・・」というのが本音だと思います。
ジュニアボーディングスクールからハイスクールとしての
ボーディングスクールに移ったある生徒に学校生活を尋ねたところ、
「とても楽しい」と言います。
それを言った時のその生徒の表情、しぐさ、姿勢からすると、
社交辞令とは思えません。
なぜと尋ねると、周囲がやる気の生徒ばかりなので、
刺激を受けて、自分もやる気になると言います。
「皆が優等生ではないでしょう」と切り返すと、
もちろん、成績面だけでなく、体育や音楽、芸術、他の活動など、
自分の得意なことで力を発揮していると言うのです。
まるで絵にかいたようなボーディングスクールの宣伝文句そのままですが、
それが冬に一時帰国した生徒から聞けるところに
ボーディングスクール教育の力強さを感じます。
留学している生徒の成長を目の当たりにして私は学ぶとは何かを考えます。
自らも10代からそのことについて考えてきました。
好きならできる、興味があることは追求できるというのが結論です。
元気で生き生きとした生徒たちと接していると、自身も元気になってきます。
高校時代は物理と数学、そして日本史を毛嫌いしていましたが、
今にしてみると、「なんともったいないことを・・・」と率直に思います。
また、大学時代からつい最近まで、甘いものは一切口にしませんでしたが、
今は、食後のフルーツ、クッキー、アイスクリーム、デザートも
喜んで食べるようになりました。
留学している生徒たちに教えられたと思います。
成長し続ける生徒をお世話できるコンサルタントという仕事、
より多くの人に興味を持ってもらいたいと切に思っています。
