「子どもから連絡が来ない…」それは心配すべきこと?留学コンサルタントが考える本当に見るべきポイント
最近、すでに留学をされているお子様を持つご家族からの相談から、こんな悩みを持ってオフィスにいらっしゃるご家族が多くなりました。
「留学先での子どもの様子がよくわからないんです。」
「子どもから全然連絡が来ないんですが、大丈夫でしょうか?」
親御さんからすると、とても心配になりますよね。
もちろん、生徒一人ひとり状況は違いますので、一人一人のケースを丁寧にヒアリングしていく必要がありますが、今回はあくまでも一般的な傾向としてお話ししたいと思います。
まずは、少し安心していただきたいお話から。
そもそも、ボーディングスクールの生徒たちは、親御さんと自由に連絡が取れる時間がそれほど多くありません。
学校にもよりますが、スマートフォンやパソコンは「Tech Box」と呼ばれる保管庫で管理されていることが多く、決められた時間以外は使えません。
連絡ができるのは、Study HallやTech Timeが終わってから消灯までのわずかな時間と、基本的には週末くらいです。
しかも週末は、アクティビティがあり、宿題があり、翌週の予習もしなければいけません。
さらに、寮生活では友達との時間もとても大切です。
せっかく自由な時間ができても、多くの子どもたちは親に電話をするよりも、ルームメイトや友達と過ごす時間を選びます。
もちろん毎日ご家族と連絡を取ることを習慣にしている生徒もいますが、それはどちらかというと少数派です。
ですから、留学したばかりの頃は毎日のように連絡をしてきていた子が、数か月経つとだんだん連絡の回数が減ってくる。
これは、私自身はそれほど心配することではないと思っています。
むしろ、学校生活に慣れ、友達ができ、現地での生活を楽しめるようになってきた一つのサインでもあるからです。
一方で、少し気になる点もあります。
留学生たちは親元を離れ、現地での生活に慣れてくると、本当にのびのびと毎日を過ごすようになります。そして、それに伴って英語も少しずつ話せるようになっていきます。
実際に、私がサポートしている生徒たちの中にも、留学前は英語初心者だった子どもたちがたくさんいます。それでも1年後の面談の機会では、日常会話はもちろん、自分の考えもある程度英語で伝えられるようになっています。
定期的に親御さんも交えた三者面談を行うことがありますが、その時の親御さんの反応は「驚き」です。
「信じられない!」
「うちの子がこんなに英語を話せるようになるなんて。」
その姿を見るたびに、私も本当に嬉しくなります。
ただ、ここで一つだけお伝えしたいことがあります。
留学の成果を最大化するためには、もう一歩先を見ることが大切です。
英語でコミュニケーションが取れるようになることは、もちろん素晴らしい成長です。
でも、それだけで留学が成功したとは言えません。
アカデミックライティング、エッセイ、読解力、苦手科目の克服、日々の学習習慣。
こうした部分は、日本の学校へ通う生徒たちと同じように、一つひとつ積み上げていかなければならない課題です。
ところが、海外で頑張っている我が子を見ると、親御さんもつい、
「十分頑張っているから。」
「日本とは教育が違うし。」
そんな気持ちになってしまうことがあります。また、海外での子供の様子を十分に理解していないという少しの負い目もあり、学習面については少し緩やかに見守るようになったり、場合によっては完全に学校任せになってしまうケースも少なくありません。
もちろん、それは親御さんが悪いという話ではありません。
ですが、その状態が続くと、留学後半になって少しずつ課題が表面化してきます。
例えば、
・英語は話せるようになったけれど、エッセイの書き方が分からない。
・成績を見ると「C」が並んでいる。
・なかなかESL(英語補習プログラム)を卒業できない。
・「分かってるから大丈夫。」「こっちのことは任せて。」と言って、親御さんの言葉に耳を傾けなくなる。
こうした相談は、これまで本当に数え切れないほど受けてきました。
もちろん、生徒が怠けているわけではありません。
多くの場合は、「正しい方向へ導いてくれる大人」が近くにいなくなってしまうことが原因です。
特に4つ目の「親御さんの言葉に耳を傾けなくなる」については、子供の方が「海外のことは自分の方が分かっている!」という自信を深めているタイミングと重なり、それが拗れると留学を長期的な正しい親の判断を持ってコントロールができなくなるリスクを伴い始めます。
「日本の教育とは違うから……。」
「英語が話せないから先生に聞くのも気が引ける……。」
親御さんが子供の留学に積極的に踏み込めなくなるお気持ちは、本当によく分かります。
だからこそ私は、そこに留学コンサルタントの役割があると思っています。
実はここが、私が一般的な留学エージェントさんと少し違うと考えている部分です。
学校を紹介して、出願して、無事に留学へ送り出す。
もちろん、それも大切な仕事です。
でも、私自身は、それだけでは留学コンサルタントとは言えないと思っています。
少なくともEコンシェルジュでは、留学は学校へ送り出した瞬間からが本当のスタートです。
成績を確認し、先生方のコメントを読み、生徒本人と話をする。
課題を見つけたら、それを本人にも自覚してもらい、次に何をすればいいのかを一緒に考える。
そして、その様子をご家庭とも共有しながら、親御さんとチームになって子どもを支えていく。
そこまで寄り添って初めて、留学コンサルタントとしての役割を果たせるのではないかと私は考えています。
実際にこれまで、留学当初は学校や先生への不満ばかり口にしていた生徒が、大きく成長していく姿を何度も見てきました。
ほぼオールCだった生徒が、一つの成功体験をきっかけに自信をつけ、大きく変わっていったケースもあります。
その秘訣は何ですか、と聞かれることがあります。
私の答えはいつも同じです。
留学前のサポート以上に、留学中のサポートを大切にすること。その重要性を子ども、家族でしっかりと共有してもらうこと。
生徒がどのタイミングで壁にぶつかるのかを見逃さず、その時々で適切なアドバイスをし、モチベーションを維持していくこと。
そして、親御さんと私が同じ方向を向いて子どもを支えていくこと。
この積み重ねが、生徒たちの成長につながっていると感じています。
ちょうど今は、生徒たちの成績表が届き、一時帰国する時期でもあります。
夏休みは私にとっても、とても大切な時間です。
生徒一人ひとりと面談をし、成績だけではなく、親子関係やセルフマネジメント、将来の目標など、一見すると留学とは関係がないように思える部分まで一緒に確認していきます。
実は、そういう部分こそが次の一年の成長を大きく左右することが少なくないからです。
今年も、ジュニアボーディングスクールへ進学する生徒が4名、高校からボーディングスクールへ進学する生徒が4名、新しい挑戦をスタートさせます。
彼らがどんな経験をし、どんな壁を乗り越え、どんな成長を見せてくれるのか。
今からとても楽しみにしています。
近すぎず、遠すぎず。
必要な時には背中を押し、必要な時には立ち止まって一緒に考える。
そんな絶妙な距離感を大切にしながら、これからも生徒とご家族の伴走者として、一人ひとりの留学を支えていきたいと思っています。
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