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#7 ボーディングスクール出願―成績について

ボーディングスクールへの出願で成績証明書に特定の書式はありません。それぞれの学校で発行する成績に関する証明書類を提出することになります。英文の成績証明書がない場合は、それを英語に訳しますが、一般的に留学コンサルタント、あるいは留学のエージェントは英語書式の成績証明書を持っていますから問題なく日本語を英語に置き換えることが出来ます。
成績は一般的には過去3年間を提出します。ジュニアボーディングスクールの7年生に出願する場合は、小学校の4年から6年までとなりますが、6年生の結果は出ていない時点での成績ですので、通常は4年生と5年生の成績証明書となります。ただし、6年生の成績の結果は合格が決まってからも提出を求められます。
成績評価の段階は、アメリカでは5段階評価が定着しています。A、B、C、D、FでFは落第点にあたります。日本の5段階評価とアメリカのそれは符合しますが、日本の場合、絶対評価と言われていてもクラス全員が5ということはあり得ないと思います。それに比べて、アメリカ、特にボーディングスクールではクラスの人数が10名に満たない場合も多々あるので、すべての生徒がAである状況は十分に考えられます。
クラスがまとまっていて、先生とのコミュニケーションも十分であれば、宿題をやらない生徒はいないでしょうし、記述式の定期考査においても、生徒たちは独自の意見を展開しやすいので、Aを獲得するだけの基準を生徒全員が満たせる場合も珍しくはありません。やらされているのではなく、生徒がやっているという状況を作り出せることが全員Aであることの根拠です。
日本の中学高校で最高の成績評価5を獲得することは、簡単ではないと思います。その理由は、テストでの高得点を獲得することの難しさに直結していると思いますが、それ以外にもクラスでトップ5%以内に入らないと取れないという状況があるのではないでしょうか。絶対評価とは言われていても、まだ相対評価の意識が評価する側に根強くのこっているのではないかと思います。
アメリカはそれが全くありません。相対評価という概念を持っている先生は皆無と思います。結果的に、B評価が日本の3にあたり、Aは日本の4にあたるというのが現実です。実際に、私がお世話している生徒でAを獲得できない生徒はいません。だれでも5つの履修科目のうち留学して半年もたてばA評価の科目が一つや二つはあるものです。
つづく

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