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サマースクール体験-ボーディングスクール

アメリカ、東海岸のボーディングスクールでサマースクールを終えた生徒が帰国し自らの体験を語ってくれます。「サマースクールはどうでしたか」という質問に子どもたちはおおよそ「楽しかった」と答えてくれますが、「どのようなことが」、「何をしている時が」などと詳しく聞いていくと、1か月に満たない短期の寮滞在にも彼らのストーリーがあることがわかります。
また、そのストーリーを親に解説してもらうと、「楽しかった」と言える背景に彼らの心の葛藤や異文化での生き残りのための工夫が見えてきます。
おおよその生徒に共通しているのは、現地について数日間の混沌、その後のホームシック、そして適応という一連の過程です。この過程の辛い部分すなわち適応までの時間は、英語に堪能であればあるほど短い傾向も確認できます。
現地について数日間は、文化的盲目であることと、英語や中国語、ロシア語、韓国語、スペイン語が飛び交い、日本人かれすれば大げさな表現と気遣いのない振る舞い、そして、その雰囲気に溶けるようにして存在している先生に日本からの生徒は唖然とするばかりのようです。
友だちもいませんし、誰をどう頼りにしていのかもわからない、孤独で沈黙に支配されている自分にも気付きません。救いは、午前の授業、先生が比較的ゆっくり話してくれるのと、どうにか自分のレベルの英語でも先生の指示がおぼろげなく伝わることへの安堵感。
このような混沌期には、親元への発信もままならないかもしれません。Wi-Fiのないボーディングスクールはありませんが、それをどのように使うのかがわからないという状況です。
この数日間が、彼らの次の段階への熟成期間になることは間違えありません。短いようでとても長く感じられるこの時期に、「生き残りをかけて」というのは大袈裟かもしれませんが、すでに異文化適応のための彼らの体内時計は始動し始めています。
留学生たちは、家に発信し始めます。今日の出来事、異文化への驚き、学校の様子など、緊急発信ではありませんが、自分の精神の解放のため、話を聞いてくれる人たちが必要であることは間違えありません。
つづく

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