#2 費用の支払い-ボーディングスクール留学
<昨日のブログに続きます>
送金をしたのにその記載がボーディングスクールから送られてくるstatementにないことに驚くというよりも、不信感を持たれる保護者の皆さんが多くいます。もちろん、お金が消えることはあり得ませんので、受け取ったボーディングスクールの担当者の配慮が足りないためにこのようなことが起こります。
学校側にある個人の出納台帳には、入金額が正確に記載されていても、請求すべき時期が来ていない事柄に関しては、その時期が来るまで記載がないのです。
したがって、こちらが送った金額が何にいつ充当されるのかということを相手に伝えなければいけないということになりかねません。
発生した時点で、支払いを小切手で行うことが日常化しているアメリカでは、授業料の他に発生する経費を解説さえしておけば、告知義務に違反したことにはならず、受け取る側も発生した時点で請求されたものを支払い(pay the bill)を実行すれば、それですべてうまく行きます。
日本の場合は、年間にかかる費用が予測されていれば、電信送金を毎回おこなうことは、大きな手間になるので、一括して預けておくことの方が便利です。再度述べますが、アメリカの場合、経費を預かっておくという習慣がなく、もちろん自動引き落としということも一般的でないゆえに、留学当初の送金に関しては、留学生の保護者の皆さんが不審に思うのも不思議ではありません。
結論から言うと、預けたお金はその使途別に分けられることなく、プラスの残金としてのこり、一年を終えた時点でプラスであれば、翌年に繰り越され、マイナスであれば、不足分の送金を求められます。
学校の経費以外の生徒の個人的な費用、たとえば週末に外出した時の買い物や飲食などに使うお金ですが、これはStudent accountなどと表現されて、学校経費とは全く別に管理されます。
週ごとに本人に手渡す金額(20ドル~40ドルほど)を学校に伝えておき、それを本人が指定された曜日の特定の時間にビジネスオフィスに行ってもらうというのが今までのボーディングスクールの習慣でした。
しかし、最近では、未成年者のためのデビットカードなどと呼ばれる海外のキャッシュマシンで引き落としできるカードが普及したため、学校から現金を受け取るという習慣は徐々になくなりつつあります。
ボーディングスクールによっては、学内にキャッシュマシンを設置して、現金の引き落としや学内での買い物に使えるカードを発行しているところもあります。
カード社会がボーディングスクールにも適応される時代はもう始まっているのかもしれません。