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Iona College訪問-中学・高校ニュージーランド留学

ニュージーランドの北島、Napierの空港から車で20分ほどのところにあるIona Collegeを訪問しました。基本情報を下記に示します。
女子校
学校種類:Integrated School(私立で始まり現在は国の援助を受けている)
総生徒数:258人(寮生166人、通学生98人)
学年:7年生~13年生(中学1年~高校3年)
留学生(寮生)受け入れ学年:7年生~12年生
創立年:1914年
留学生数:7名
現在の日本人生徒数:1名
この学校を最後に訪れたのは、6年ほど前になりますが、それから2つの新たな建物が加わりました。鉄筋コンクリートのシアターと学習棟です。シアターでは、生徒たちの音楽、演劇に関する発表が行われますが、音響設備、舞台設備ともにとても良くできていて、伝統的な教育と情操教育がうまくマッチして学校が発展している様子をうかがい知ることができます。
ウェブでは、この新設された2棟がトップページを飾ることはないのですが、訪問してみると、6年前の学校とは全くのもののように感じます。「訪問してみないとわからない」という声が、同行したファミリーからも聞かれました。
中学校からニュージーランドの学校に留学する場合、この学校を例にとり、学ぶ教科について考えます。学校案内にある教科は下記のとおりです。
Art(図画・工作)
English(国語)
ESOL(Latin語の代わり)
Maori(マオリ語:先住民言語)
Mathematics(数学)
Music(音楽)
Oral Communication(スピーチなど)
PE&Heath(体育・保健体育)
Religious Studies(キリスト教倫理)
Science(理科)
Social Studies(社会)
Technology(技術)
この学校のみならず、ニュージーランドの学校では、アメリカの一部ジュニア、および高校としてのボーディングスクールに見られるようなESLクラスによる国語、歴史、理科などの代用はありません。
上記に挙げた科目は、7年生(小学校6年生)、8年生(中学校1年生)にとってすべて必須です。では、どのようにして、英語知識の乏しい日本からの留学生たちが、最初の一年をこの学校で乗り切るのでしょうか。
上記の主要科目、English、Math、Social Studies、Scienceの授業では、当然のことながら、英語力不足のために授業にはついていけません。そこで、ESOLのクラスを週に3-4時間取り、そこでこの4教科の補習を行います。それでも不足する学習項目は、各教科の先生による配慮で、生徒が留学生を補習したり、先生も留学生には、より簡単な学習課題を与えるなどして、留学生がクラスに「慣れる」までの配慮をします。
この「慣れ」の学期が半年くらい続くと、徐々に留学生たちは、自分でよちよち歩きながら、独立していくのです。
日本の学校では、クラス全員が同じことを学び、同じテストを受け、同じ基準で評価がされますが、ニュージーランドのみならず英語圏では、英語によるハンディが他生徒と別組の評価であっても良いという概念が定着している故のこのような教育のかたちになります。

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