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#3 入試対策、親への質問-ボーディングスクール教育

<前日のブログに続きます>
先生が受け持つ生徒の数、そして一人ひとりに先生がどれほどの時間をかけるかは、教育の質を考えるうえでとても優先順位の高い課題と思います。
大学への進学準備においても、アメリカボーディングスクールはとてもユニークな質問を親に投げかけます。その質問肢を下記に上げます。
① 過去3-4年であなたのお子さんの顕著な学校での(学習あるいはそれ以外の)業績を上げてください。なぜそれが素晴らしいと思いますか。
② 過去3-4年間であなたのお子さんはどの分野で最も成長したと思いますか。
③ あなたのお子さんを表現する5つの形容詞を挙げてください。
④ あなたのお子さんが成長するのに影響する特別な環境がありますか。
⑤ あなたのお子さんが寮生ならば、ボーディングスクールに入学させた理由を教えてください。
⑥ あなたのお子さんが通学生であれば、なせ私立の学校に入学させたかを教えてください。
⑦ 上記以外であなたのお子さんを評価する点があれば教えてください。
多くのボーディングスクールでは、最上級生12年生になる生徒たちの親に今頃の時期、上記の質問が送られてきます。
差出人は、各校のカレッジカウンセラーと呼ばれる大学進学のスタッフです。彼らは、大学進学のための専門要員で、一般的に通常の授業は担当しません。
上記の質問の意図を考えます。
まず、①、②ですが、生徒の個性、特性を進学に生かすために、親からも情報を収集しようとするものです。各教科の先生、コーチ、寮管理の先生、そして生徒自身はもちろんのこと、入試に関連のある洞察的意見を親からも集めます。
③は、生徒を理解するためのキーワード。④、⑤、⑥は大学を選択するにあり、規模の大きな総合大学がいいのか、あるいはボーディングスクールの延長のような生徒総数5000人以下の比較的小規模のリベラルアーツ系の大学が良いのか、その基本を親に問うものと思われます。
大学の数が日本と比べるとかなり多いアメリカでは、その選択に偏差値が使われることはないように思います。大学ランキングはいくつかの調査機関によって出されていますが、それらの機関の評価よりも、自分に合っているかどうかという観点からアメリカ、ボーディングスクールでは大学選びを進めていくことになります。
つづく

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