留学コンシェルジュ

#2-留学生夏休みの過ごし方

<昨日のブログに続きます>
1学年間を無事に終えて、帰国した生徒にとって初めての夏休みは、できればのんびりしたい、ゆっくりと過ごしたい、寮生活からしばし解放されて、自分の家で安堵したいと思うことでしょう。しかし、その一方で英語力への不安も自覚しているのではないかと思います。
学校生活に困らないくらいの生活英語力は獲得したものの、それと学業実績は一致しません。1年前とは比較にならないほど英語のリスニング力、スピーキング力は伸びたものの、読み書きについては、自分が望んでいるようには、進歩はみられないことが多いのが現実です。
そこで、今年の夏は「読み書き力を強化しよう」と思い切れる留学生は、現実的にはそれほど多くはありません。それは解っているけれども、何をどのようにしたらいいのかという具体的な方法となると、思考停止状態になります。
この段階を乗り越えて、試行錯誤を繰り返し、夏休みの課題を自ら実行できれば、もちろん理想的ですが、それほど簡単にはいきません。
誰しも経験のある「夏休みの一研究」を思い起こしてください。それをラスト10日くらいあるいは数日前からバタバタと形だけで終わらせたことはありませんか。留学生の夏休み、3か月もあったのに、最後の週になって、課題図書の日本語訳を探して学校に戻る飛行機の中で読むというのが、留学一年生の「現実」であるのかもしれません。
幸いなことに、日本には読む力を強化する英語教材は大変豊富に揃っています。英文法、長文読解法、熟語、単語集など、いわゆる受験英語が役に立つと考えられます。問題は、それをどのように自分自身で身に着けていくかですが、塾、予備校、家庭教師などの力を借りるなりして、夏休みの学習ルーティーンを自分なりに創り出せばいいのです。
受験英語の欠点は、それを受ける側に英語力がないために、ほぼ丸暗記状態で多くのことを覚えなければいけないということにあるかもしれません。その単調な作業に多くの生徒が辟易してしまい、継続することができない。その点、留学生は1年間の現場での実践があるわけですから、日本での学習内容の取捨選択ができるのではないかと思います。
大切なのは、自分の主体性と目標を自ら決め達成することではないかと思います。
それができることに彼らにはプライドを持ってほしいですし、そのくらいの気概がほしいと思います。
あくまでも受け身にならず、次の学年で読み書き力を補強するために、夏休みを最大限利用する、大学でより求められる読む力を今のうちから鍛えるためにTOEFLの学習に取り組むなど、夏のゴールの設定を親子で考えれば、充実した夏休みを作り出すことができると思います。

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