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留学生夏休みの過ごし方

北半球に留学している人たちにとって、夏休みをどのように過ごすかはとても重要な課題です。英語圏の場合、日本と違い夏休みが学年の区切りになります。従って、ジュニアボーディングスクール、および高校としてのボーディングスクールから夏休み中、生徒に課せられる課題は、せいぜい課題図書を読むくらいです。
6月の上旬から9月の上旬までおおよそ3か月もある英語圏ボーディングスクールの夏休みは、留学生にとって自分の学業的不足部分を補うための絶好の機会ではあります。しかしながら、予備校や塾などの補習校のない英語圏の国々ですから、人任せで自分の学習の欠点を補ってもらうという都合のいい場所はありません。
サマースクールはTABS加盟のボーディングスクール215校のうち、半数以上が開催しますが、これらのほとんどは、午前中、英語学習、午後は主に屋外での活動(Activity)というのが定番で、留学して1年、ないしは2年を経過した生徒たちが一様に感じる英語力不足を補うには、学習的集中力に欠ける文化体験型のものがほとんどのように思います。
英語圏の自国の生徒たちは、夏休みをどのように過ごしているのでしょうか。予備校や塾がないのが当たり前という環境で彼らは幼少時から教育を受け、育っています。従って、夏の時期に受験対策にためにそのような機関に通うということはあり得ません。大学受験にしても、高校受験にしても、夏休みの期間に集中して、学習パッケージを提供できるノウハウを持った組織は、アメリカにはありません。
自国の生徒たちは、自ら夏休みのプランを立てて、そのために必要な知識と情報をネットなどで検索して実行しているようです。一般的に、アメリカの学校文化においては、夏休み期間中に落としてしまった履修科目単位(歴史、国語、数学、生物など)を補うためのコースは多くのボーディングスクールで開講されますが、これは、留学生には、当てはまらないことが多いと思います。
TOEFL対策を行う英語学校は、主として大学入学を目指す留学生を中心に構成されているので、アメリカの義務教育が終わる16歳以上でないと留学生を受け入れない学校が一般的です。また英語力がある程度あるなどの理由で、受け入れてもらったとしても、18歳以上、20代の人たちが多く、学校が終わってからの行動は自由なため、中学、高校留学生にとっては、必ずしも良い学習環境とは言えません。
夏休み3か月間を合理的に過ごすために、留学している本人が1学年間の留学を通して、最も不自由に感じたことを自ら分析して、それを補強するためのプランをまず冷静に考えることが必要です。
具体的には、補強すべきは、英語での読み書き力に集約されると思います。
つづく

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