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経験の多様性-ボーディングスクール留学

ボーディングスクールの教育的価値観のなかで、
彼らが最も重視する要素の一つに多様性があります。
人種構成の多様性、自己の経験の多様性、考え方の多様性など、
diversity(多様性)は、彼らによって宝物のように大切にされるので、
そこで学ぶ生徒たちも学校生活のなかでそれの重要性を学んでいきます。
ボーディングスクールに出願する方法は、紙ベースのTABSの共通願書、
SSATのオンライン出願が主流ですが、いずれの場合においても、
出願時から生徒の経験の多様性を問う質問があります。
最初に、学校での過去2年間の実績について。これは、成績ではなく、
賞をいただいたような功績について述べるもので、分野はスポーツ、
芸術、音楽、その他の活動です。
次に、同様の質問で夏休みの活動について述べます。
更に、学校外の活動、すなわち私生活における自分の趣味、
興味の範囲を含むもので、顕著な功績、実績について述べるのです。
この問いは、日本人生徒にとって、困ることの多い質問のようです。
単純に言えば、学校、クラブ活動、放課後は塾等での学習という
ルーティーンのなかで、いろいろな経験について述べよと言われても、
書くことがないという生徒がほとんどだからです。
厳密にかつ詳細に学校生活を追求していくと、文化祭や体育祭での役割、
日本特有の学級での「係」という責任分担、学校主催の旅行やイベントなどでの
活動など書くことは挙げられるのですが、日本の受験では問題にされない
本人の多様性的要素がボーディングスクール受験においてはとても大切です。
これからボーディングスクールに入学する生徒の指導は、
考え方を柔軟にして、自分について今までとは違った角度から見ることから
始まりますが、留学して後は自分たちで多様な
経験を積み上げていくことになります。
その経験は、学校を舞台にしてあらゆる機会で提供されるといえます。
スポーツにおいては、年に3回種目が変化します。
日本が単一のクラブ活動を卒業まで続けることと比較すると、
ボーディングスクールの多様性が明確になります。
「広く浅くでは結局学ぶものがない」と考えるよりも、
「自分」の可能性について、一つでなく複数の機会の中で考えてみると
いう思考に基づけば、おのずと優先順位が決められます。
そしてなによりも、初めから複数のスポーツをやるという環境にいれば、
それが当たり前として、受け入れられるのが若さの特権ともいえると思います。
つづく

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