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ボーディングスクールの寄付について

私立学校の運営に寄付は、とても貴重な財源であると思います。
アメリカのボーディングスクールには、寄付を集めることに専従する部署と人員がいます。それは一般的に、Development Officeと呼ばれ、その部署のスタッフは時にアドミッションスタッフと連携して世界を旅します。
各分野別に分かれて仕事をするのは、日本の学校と違う欧米特有の文化といえると思います。
日本には学校に寄付をするということが定着していませんから、ボーディングスクールスタッフもどうしたらそれを変えることができるかと思慮を巡らせているようです。
ボーディングスクールの主張としては、授業料のカバーする範囲は、通常の学校運営であって、学校施設の拡大や、生徒や先生がより快適にそこで生活したり、効率よく学習したりするための投資は寄付によって作られる資金が充当されるということになります。
寄付集めの担当スタッフは、アニュアル・ファンドと呼ばれる寄付の年間目標の設定とその達成のために知恵をしぼり努力します。彼らは、「参加することに意義がある」という方針のもと、寄付活動に生徒の保護者から関心を寄せてもらうということのために何ができるかを考えます。
「生徒が学校生活に満足しているか」、「不満や疑問があるとすればそれな何か」、「生徒は目標に向かって進んでいるか」、「学校生活で何を達成したいのか」など、いささか観念的ではありますが、生徒の親たちから学校に対してプラスアルファーの評価を得ることで、それを寄付に結びつけるため、学校と生徒の間に立って、細かな気遣いをすることが寄付集め係の使命です。
アメリカ人は寄付に関して、横の連携を取ることが日本人よりもはるかに少ないと思います。すなわち、誰がいくら寄付したかということとについては、全く気にしません。このような気質であるがゆえに、寄付スタッフは、「金額が問題ではありません。100ドルでもいいですから、アニュアル・ファンドにぜひご参加ください」ということになります。
もちろん、寄付をするかどうか、またその金額によって、生徒の学校生活が変わるということはありません。寄付行為と生徒の学校生活はそれぞれが独立しています。寄付によって、その生徒の学校での待遇が良くなるわけではありませんし、学校規則を犯した場合の罰則が減らされるわけでもありません。
今まで私がお世話した留学生の寄付率はおおよそ15%ほどです。しかし、どのボーディングスクールでもアニュアル・ファンドの参加率は50%を超えているようです。寄付を通じて、学校と繋がるというのも、アメリカ文化を知る上で貴重な体験になると思います。

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