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自らをマネジメントすることについて

言われたことを忠実に、正確に、早くこなすことが重要な意味を持った時代がほぼ終わり、急速に仕事を自ら作り出して結果を出すことが求められています。
書くことが以前よりも重視されているのも、その人の考え方を文章で整理して人に伝えるという社会に出てからのニーズが大学を経て、高校そして中学校にも求められているからかもしれません。TOEFLやSATにおいても書く力が計られるようになりました。グローバル時代の傾向として、文字によるコミュニケーションの重視があげられます。
上司が部下を育て、会社独自の仕事文化を学ばせて、その会社に貢献するといった習慣は、ものを作ることが中心である場合は機能するかもしれませんが、情報産業においては、当てはまらないように思います。個人の発想やアイディアをいかに説得力のあるプレゼンテーションにまで仕上げることができるかが問題です。また、どのようにしたら相手の望んでいることを理解できるか、そのコミュニケーション力もかつてないほど重要になっています。
現代は、自らをマネージメントすることが求められていないでしょうか。
当然のことですが、学習の方法も変化します。知っていることがすなわち大きな意味を持った時代から、知ることの方法や知る内容の選別などが重視されるようになりました。また、画一的な教育から個々のラーニングスタイルというものを認めて伸ばすということが強調されてもいますが、まだ日本では学びに個性をというのは難しいように思います。
いずれにしても、現代の社会や会社が成人に要求するのは、「何がしたいのか、そのためにはどうしたいのか」ということにあり、それに具体的に、また順序立てて答えることができないと、役に立つ人財とは言えないのかもしれません。
自己をマネジメントすることの要点は、自分の得意なところ、好きなところ、秀でていることの自覚とそれを更に伸ばすこと、自分に求められていることの理解と対応、仕事の目的や意義の自覚など、考えることが必然的に多様になるとともに、自分への自覚も必要になります。
それでも、教育の現実は、試験への対応を主に考えられていて、その試験がマイナーチェンジを繰り返しているような状況ではないでしょうか。考えることに時間を割き、生み出すことを喜びとするような方法が日本の教育に導入されるためにはどうしたらいいのか、その模索は続けられなければならないと思います。

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