留学コンシェルジュ

感動から努力へ TOEFL50点を達成してから

10代前半の生徒たちが留学して新たな環境に感動したり、驚いたりする結果、日本の学校生活では到底期待できなかった英語力を留学初年度で獲得することができるのは必然といえます。
その次のステップとして学習努力による読解力と文書作成力はどのようにして伸ばしていくのかということについて考えてみたいと思います。
1月から7年生に入学したある留学生は、その年の夏休みまでに生活英語は困らないほどまでになりました。年齢が若い分、新しい環境への順応力はとても高いものでした。
その年の夏、留学先校から読書課題となったThe Boy in the Striped Pajamasをその生徒に読ませてみると、主人公や登場人物の具体的な行動は、おおよそ理解できるもの、その行動が意味する心理的な内容やストーリーの予測まではとても無理でした。
そのような状況で9月の新学期を迎えて、冬休みに本人と会いました。すると、彼は、その小説のあらすじを的確に私に説明してくれたのです。彼の説明は、納得のいくものでした。
日本で英語を学んで1年にも満たなく、サマースクールを含む海外経験のない、文字通りの「純ジャパ」(日本でのみ教育を受けた生徒のこと)青年が1年余りでどのようにして現代小説を読めるまでに語学力を伸ばしていったのでしょうか。
第一に、彼がおかれた環境が英語力の伸びに大いに貢献したと思います。彼のクラスは10名ほどで、日本人男子は彼だけです。日本語を使える環境は一切ありませんでした。授業、学校生活、寮生活とも日本語が通じることのない環境では、コミュニケーションはすべて英語ですから、その伸びも早くなります。
第二に、勉強の習慣性です。日常生活での英語は、留学生が好むと好まざるとにかかわらず習得せざるを得ませんが、授業での課題や宿題の完成度は、本人の学習時間の質と量によって決まります。
留学前にすでに、学習習慣が確立していれば、留学してからも一定の時間、学習に集中することは、難しくありません。結果的に、学習の自主性も向上させることができると思います。
第三に、チャレンジ精神です。未知のものに対して、恐れることなく、向かっていく積極的な意識は、単なる暗記を繰りかえす環境であっては、生まれてこないと思います。ハンズオンのボーディングスクール教育にあっては、失敗しても良く、やってみることが尊重されるので、留学生もまた、その流れに乗り、結果的に学習的にもかなり早く成長ができるものと思われます。

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